カーテンの隙間から光が差し込んでいるようだ。
寝ぼけまなこをこすりながら窓へ向かい、カーテンを開けてみると驚くほど天気が良い。数日雨が続いていた後だっただけに思わずテンションが上がった。
子どもたちを学校へ見送り、そのあと一時間ほどかけて朝の仕事を済ましてしまうと、この気分を無駄にはすまいとばかりに部屋の掃除なんかを始めてみる。本棚のホコリを払って、床に雑巾がけをして、ベランダのゴミを拾って。
そしてプラモグッズの収納場所に手を付けた時、その棚の奥にどこかでみた赤い機体がクリアケースに入っているのを発見した。嫌な予感で胸が締め付けられるのを感じながら、恐る恐る手を伸ばして確認してみる。
…そう。
それがHGガンキャノンと再開を果たした瞬間であった。
というわけで、久々に作りま~す。
↓HGガンキャノン制作記事まとめ↓
HGガンキャノンを完成させたい
完全に文体が変わってしまっているが安心してください。町田ですよ!
というわけでこのシリーズはおよそ1年8ヶ月ぶりの更新になるわけだが…そもそもこの間はプラモデルそのものに全くに手を付けていなかったわけで、まさに浦島太郎状態からのリスタートなのである。
前回記事フォトショップで工作の計画を立ててみた【HGガンキャノン#3】
ちなみに冒頭の寸劇は決して大げさではない。片付けの途中、偶然見つけてしまったHGガンキャノンの圧(ガンダム的にはプレッシャー)は凄まじく、「このまま放置するなんて絶対に許さんぞ…」という恨み節が直接脳内に響くようで思わず生唾を飲みこんだ。こうなっては何がなんでも完成させなくてはなるまい。
とりあえず合わせ目消しでリハビリしようか
こんな時はブログを書いていて良かったな、と心から思う。前回記事を遡ることで自分が何をしようとしていたのかをおおよそ復習することができたからだ。
基本的には前作のHGギラドーガに引き続き「アクリルガッシュ塗装」を主なテーマとし、加えてピンバイスを使ったリベット工作にも挑戦しようとしていたらしい。うん…確かにどちらもやってみたいぞ。さすが昔のわたし自身だ。
いずれにしても合わせ目消しから手を付ければ良さそう。リハビリにもなるかしら。
久々に嗅ぐタミヤ流し込み接着剤の香りに妙な興奮を覚えてしまって…いや、決して「何とか中毒」みたいなヤツじゃないんだぜ!それほど懐かしい香りだったってことよ。
数か所をランナーパテで手直し
数日の乾燥期間を設けた後にセコセコとやすり掛けをしてみると、いくつかの箇所でエラーが出てしまっているのを発見した。
この程度のミスなら今までは「見て見ぬふり」という無敵の処置で乗り越えてきたのだが、1年8ヶ月ぶりの再開を経てのコレではガンキャノンがあまりにかわいそうじゃないか。直してやらねば。
今回はアクリルガッシュ塗装が前提になっており、本来であれば成形色と同色のパテを用意する必要はない。ないんだけど…まぁ、そもそもパテを持ってないんでね。いつものようにランナーを溶かしてパテとして使用することにした。
参考ページ流し込み接着剤・樹脂系接着剤・それぞれで作ったランナーパテを比較
わたしの手がシワシワなのに気付いたそこのアナタ!とても鋭いね。
実はこの画像を撮ったころに二男がコロナを患ってしまい、家族感染を防ぐためにこれでもかと手指消毒をした結果がこの有様なのだ。外側だけでなく手のひら側も全体的にガサガサになってしまい、実に惨めな状態であった。「そんな時にお前プラモなんか作ってたんかい!」とのツッコミはよしていただきたい。空いた時間にプラモをすることがいかに私のメンタルヘルスに貢献したか…。
まぁ、
結局は全員家族感染したんだけどね♪
皆様もお気を付けください。もちろん既に私を含めた家族全員が治っておりますのでご心配なく。余談でした。
さて。これらのパーツも十分に乾燥するのを待ってからヤスるなり形を整えるなどしておいた。
脚部の方は白化した部分が残ってしまったが、手で触った感じでは段差を感じない。これはもう塗ってみるまでわからんね。
モールドは一生懸命整えたつもりだったが、こうして画像で確認するとどうにも雑な出来じゃないか。さらには切り出した部分が白化しており形状の把握がしにくい状況になっている。脚部同様、塗ってみてどうなるかというところだろう。
過去の自分に捧げる工作
前回記事の中にフォトショップで作った粗末な工作計画図が掲載されていた。時間が経ってしまっているせいか、今見ると「ちょっと違うかな」と感じる部分も散見されるのだがそこはそれ、当時の自分の思いを出来るだけ慮りながら工作してみようと思う。
ブランク前にピンバイスの用意だけはしていたものの、実際の工作に使用するのは初めてだ。フリーハンドでは上手くいく気がしないので最低限のマーキングだけはしておいた。そしてそのマーキングに従いピンバイスで慎重に溝を掘ってみたものの…
腰部フロントアーマーの三連リベット、やっぱりズレて見えるよねぇ。
この裏側にあたる背部アーマーについてはより顕著にズレてしまったので、ランナーパテで埋めて再度工作し直している。前面については諦めてこのままにしちゃおうかなぁ…どうしよう。
いずれにしても難しい工作だった。
狙ったところに穴を穿つことができるようになるには、もっとピンバイスの熟練度を上げなくてはならないらしい。何事も修行よのう。ちなみに、格安で購入したピンバイス自体には特に難を感じなかったことはお伝えしておきたい。問題があったのはあくまでわたしのテクニックなのだ。
他にもディティールアップ工作をしたんだ
今回はアクリルガッシュ塗装が前提になっており、本来であれば成形色と同色のプラ板を用意する必要はない(二回目)。ないんだけど…まぁ、そもそもプラ板を持ってないんでね。パテもねぇしプラ板もねぇし。レーザーディスクは何者だ!
結局、ランナープラ板を使用してディティールアップの工作をしましたとさ。
他にもケガキ針でスジボリをしたり、デザインナイフでモールドを追加したり、要するにいつものヤツをしたわけだ。細かい部分はいずれ完成した時に見て頂くとして、今回はザックリとしたご紹介に留めておきたい。また、カメラアイのクリアパーツなど塗装の関係で外したままのパーツもあるのでご了承いただきたい。
今回はプロポーション自体に全く手を入れていないためパッと見の印象はそれほど変わらない気がする。…っていうか!やはり画像で見ると全ての工作が粗いなぁ。悲しい。
あとは塗装を残すのみなのだが、その前に今一度表面処理と各部工作の手直しをしておこうと思う。あんまり変わらんかもしれんけどね。
それでは、次回をお楽しみに。