すっかりエールビールにハマってしまいました。
あらためて飲み比べてみると、自分の元々の好みとしてはあきらかにエールビールの方に軍配が上がるのですが、そこはそれ、「とりあえずビール(ラガー)」の強さよ。
習慣って怖いですね。
今日は(株)銀河高原ビールから発売されている「ペールエール」をご紹介します。
イギリス伝統のビール「ペールエール」
参考:豚ロース肉のキャベツ蒸し
コップに注いでみてすぐに気が付いたのは、その色の濃さ。
オレンジを超えて赤に差し掛かりつつあるぐらいの色合いです。なんだか紅茶みたいですよねぇ。
…で、これでなんで名前が「Pale(淡い)Ale」なの?
※「エール」の方はわかるんだけど:ラガービールとエールビールの違いって?
turn pale(青ざめる)なんて表現もあるぐらいで、このビールとは正反対のイメージの様に思うのですが…。
早速調べてみました。
当時は濃色のビールが主流だったらしい
こちらを一読ください。
18世紀に英国の代表的ビールとして飲まれていた「ペールエール」は、それまで一般的だった濃色ビール(黒ビール)に比べて「淡色」であるという意味で「Pale(淡い)ale(上面発酵ビール)」と呼ばれます。
銀河高原ビールオフィシャルサイト
当時はいわゆる「黒ビール」が主流だったんですね。ゆえにこのビールの色合いが相対的に「Pale」だったと。なんとも明快な理由じゃないか。
もっともビール自体の発祥は紀元前4000前頃、またはそれ以上昔からとも言われており、製法や流行りもその時代によって様々。
「ペールエール」という名前は現代のビール事情にこそ即していませんが、遠くない未来に再びこの名がしっくりくるような流行りになっているかもしれません。
不思議なものですね。
カラメルモルトの味わい
ここで、恒例の裏書チェックをば。
フルーティーなホップの香り、カラメル麦芽の深いコクとやさしい苦み。イギリス発祥の琥珀色ビール。
銀貨高原ビール「ペールエール」裏書
出ました「カラメル麦芽(モルト)」。
先日ご紹介したダルグナーヴァイツェンにも使用されていましたよね。
参考:安価だけど本格派なドイツの白ビール「ダルグナーヴァイツェン」
比較的高温(120~160℃程度)で焙燥された香ばしい麦芽です。
焙燥について参考:黒ビールってどうやって出来てるの?
肝心の味はと言いますと、上面発酵のエールビールならではの豊かな味わいはもちろんのこと、特筆すべきはその「甘み」。
紅茶のような色 (裏書では「琥珀色」とのこと)からくる印象もあってか、とても上品な甘みを感じます。その甘みがこれまたちょうどいい程度の苦みとよく合う!
飲みやすいのに飽きの来ないエールビールだと思います。
公式サイトには「和食洋食を選ばずフリースタイルで何とでも合うビール」といった趣旨の紹介がありますが、確かにそんな雰囲気かも。
店頭で見つけた際は、お気軽に試してみてはいかがでしょうか。