あ!
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っという間に新年でございます。
大晦日やお正月の三が日もすでに過去の物となり、浮かれ気分もひとまず終焉。これから少しずつ日常を取り戻していかなくてはなりません。
…が。
みなさん、胃の調子はどうですか?
いつもよりいい物を食べて、いい物を飲んで、もう既にアレでしょ?胃をアレしちゃってるでしょ?
そうしたら、この辺りでそろそろ「七草がゆ」でもどうですか。
正月疲れが出はじめた胃腸を「七草がゆ」で労わってやろうぜ
今年も買ってまいりました、七草がゆのセット。
附属している冊子によると、中身はセリ・ナズナ・スズナ・スズシロ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ。
小さいころ父に覚えさせられたものの結局今に至るまで頭に残っておらず、毎年この時期に思い出してはまた忘れる、という愚かなルーティンを繰り返している次第。
古く中国より伝わり、春の七草を使って作る粥は、1年の無病息災・招福を祈願する風習として食べられています。正月料理で疲れた胃を休め、平常の食生活に戻す区切りとして考え、野菜の乏しい冬場に不足しがちな栄養素を補う役割とされています。
春の七草セット 附属の冊子より
だそうで。
冗談抜きで胃をアレしてしまっているわたしにとっては、正にうってつけな料理と言えるでしょう。
それじゃ、作りまっせ。
七草がゆを作ろう
材料(2人分)
- 春の七草…適量
- お米…適量
- だし汁(乾燥昆布・カツオ節)…適量
- 塩…適量
恐怖の「適量」地獄をお見舞いしました。好きなだけ作ってください、というアズユーライクの精神です。
まずはダシを取りましょうかね。
昆布とカツオ節で出汁を取る
乾燥昆布は少なくとも1時間ほど水で戻しておくとダシが出やすいのですが、この日は朝食用に慌てて用意したため十分な時間が取れませんでした。
上品なダシを取りたいので昆布は沸騰寸前にお鍋から上げ、続いて鰹節を投入します。
こちらも沸騰させすぎないよう灰汁を取りながら5分ほど火を通し、火を止めた後はフタをしてしばらく蒸したら、最後に出汁ガラを取り出して完成。
実にいい感じにダシが取れました。よかったね。
七草の下ごしらえ
主役の七草は軽く熱湯にさらしてから、食べやすい大きさに切っておきます。
辺りには野趣溢れる香りが漂い、これだけで元気が出てきそうな気分。
わたしはさらす熱湯に少々の塩を加えて「塩茹で」のような感じにしていますが、この辺りはお好みで。
炊けたご飯を使う場合は少し洗っておくといいかも
先述の通り、朝ごはん用に手早く作りたいのでご飯は炊けたものを使用します。
炊けたご飯をお粥にするとかなり粘りが出るため、気になる方はお水でぬめりを洗い流してから使うといいでしょう。
始めて七草がゆを作ったときは、もうドロッドロになってしまい悲しい思いをしたわたし自身の経験から、このようにしています。
調理開始!
ここまで来たら後は簡単。
出汁の中にご飯を入れて。
盛大にぶくぶく沸騰させると、せっかく洗ったお米からもジャンジャン粘りが出てきます。ご注意。
今回は妻と相談した結果、お粥というよりは雑炊程度の柔らかさを狙って、10分ほど茹でました。
最後に七草を加えて一煮立ちさせたら、塩で味を調えて完成です。
出汁の中に豊かな野の香り!どこか懐かしい、ふんわり優しいお粥です
子どもの頃、春の光の中でたっぷりと吸い込んだ野の香り。
上品なダシに包まれながらも、しっかりと主張して鼻を抜けていくその香りは、どこか懐かしくて優しい気持ちを想起させます。
味付けは塩を一つまみのみですが、そのお陰で七草の風味が存分に楽しめる。
時間が無い中、無理やりでも朝ごはんに間に合わせてよかった~!と思える料理でした。
これでわたしの胃も少しは休まっただろうか…っていうか今日の夜も焼肉の予定なんだよなぁ。さらに、この記事を書きながら既に一杯やっているし。ダメだこりゃ。
そもそも、七草がゆって本当は1月7日に食べるものですもんね。
…まぁ、こういうものは食べたいときに食べるのが一番!ということで、また7日に改めて食べようと思います。
みなさまも胃をお大事に。
味変しても美味しいよ
本当に塩だけでも十分美味しいんですけどね。
ちょっとしょう油を垂らしてみるとか。
数滴のみで効果は抜群です。料理っぽくなるというか。
正直、梅干しの塩分が強すぎて七草がゆの風味は消滅する…が、絵面がいいじゃないか。めっちゃ昔ばなしっぽい風貌でしょ。たまらん。
これ以外にも、塩昆布、ゴマ、ショウガなど、およそ粥に合いそうだと感じるものは大抵合いますので、たくさん作って色々お試しあれ。