ロゴマーク 2020/07/01 音楽

来る夏に先駆けて「夏の終わりっぽい曲」をお届け

ライター町田
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先日ご紹介した「夏の終わりっぽい曲」の編曲が済みました。

前回記事:実は動画のBGMも自作してたりして

まだ梅雨も明けていないというのに夏本番をすっとばしての完成です。見事な跳躍!夏が嫌いなわたしの「早く夏が終わって欲しい、何ならもう来ないで欲しい」という切なる願望が、曲として実を結んだ瞬間であった。

音源も掲載していますのでぜひ聴いていってください。

編曲の過程なんかも併せてご紹介してみたい

まず始めに、その時イメージしていたものをストレートに出してみました。そうしたら意外とすんなりハマったんだな。

♪意外とハマった

前回と何が変わったかお分かりでしょうか。

わかりやすい所では楽器が増えましたよね。ピアノだけだったネタ音源にプラスして、ストリングス(弦楽器)の音が加わっています。

♪加わった楽器を抽出

テンポについては随所にタメを加えつつ、実は後半に向かって段階的に遅くしていっています。サビに向かっての重みが欲しかったので。

楽器の音を個別に調節してみたり

他にも個々の楽器のボリュームバランスを取ったり、「パン」という音の定位(音が出る位置のことです)を調節したり、周波数をいじってキレイに聞こえるようにしたり、リバーブと呼ばれる「空間の残響音」をシミュレートするエフェクトなどを加えてみたり。

sonar 画面
色々やってます

なんならピアノのトラックはメロディと伴奏でわけちゃってるんだから。

sonar 画面
上段:メロディ 下段:伴奏

メロディの方は伴奏に比べて高い周波数帯が目立つ音色に設定してあります。そうするとオケに混ざったときに埋もれにくくなるんですよね。


…ところで。


ここまでの説明で抜けている、前回との決定的な違いにお気づきでしょうか。


実はキーが全音分、カラオケでいうと+2ということになりますが、上がっているんですねぇ。聞いた瞬間わかったアナタは音楽のセンスがあるかも。

こんなどうでもいいようなことをチマチマとやっているわけですよ。

このどうでもいいような作業、今回は始めのイメージがハマったので意外とすんなり済んでしまいましたが、ハマらなかった時の沼地はプラモデルの時を遥かに凌ぐヤバさです。深くてデカい。深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ。

それでも試行錯誤は止まらない

先ほど「今回はすんなり済んだ」と書いたものの、その後やっぱり試行錯誤はする羽目になるわけで。

例えば空間の残響音である「リバーブ」のかけ具合とか。

♪ちょっとリバーブ強め

リバーブ感は個別にも調節しつつ、最後に全体を薄く覆う形を取っていますが、この最後の覆いがどうもしっくりこない。この音源だとわたしのイメージするところより強すぎる。

というわけで。

リバーブの具合違いで書き出し
こんなにたくさん

こういう時って、この時点でいくら迷ってもどうにもならないんですよ。わたしの場合。「前後にどんな音楽を聞いていたか」みたいなことだけでも聴こえ方が全然違っちゃうし。なので、リバーブ違いのファイルをいくつか書き出したまま放置しておいて、また寝る前にでもフワッと聞いてみたら心が決まるだろうと。そういう作戦なのです。

その日の夜

ここまでの編曲をしたのが早朝のこと。

その日の夜、もう一度聞き直して最終的に完成した音源がこちらです。

♪夏の終わりっぽい曲


お気づきだろうか…

二つ上げたキーが元通りになっていることに…

そう。曲調を軽くするために上げたキーだったのだが、改めて聴き直してみると以前のバージョンに感じられた重さは、ある意味で晩夏の切なさを演出していたように感じられ、結局元に戻したのだった。さらにピアノのトラック分けも、夜になったらメロディだけ浮いて聴こえたのでやめたのだった。いろいろ無駄骨!

まぁ…翌日聴いて「やっぱり前の方がイイネ!」みたいなことって往々にして起こるので。そうしたら動画には高い方を採用するかもしれないし、なんなら全然この曲使わないかもしれないし。


次回のプレイ動画がどうなっているかをお楽しみに。もし流れたら、あ!あの曲だ!なんて思って聞いていただけたら嬉しいです。


それでは。

【後日追記】
以下の動画に採用しました。
参考:友達と、海と、夏の終わり。【スターデューバレー #18】

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