「行者ニンニク」という物をご存じだろうか。その名の通りニンニクと同じような強い香りが特徴の山菜だ。
記事にするに当たって少し下調べをしてみたところ、なんと収穫できるまで5年(!)もかかる上、根こそぎ乱獲してしまうような人もいるようで、天然ものは相当レアな存在になってしまっているというのが現状らしい。ということは、稀にスーパーで目にするのは畑で栽培されたものってことだね。
今回はそんな行者ニンニクで作る簡単なおかずを2種類ご紹介しようと思う。
激レア山菜「行者ニンニク」は実力も凄い
これが先日入手した行者ニンニクだ。
ちなみに「先日」とは5月の末のことで、5月末に作った料理を6月末にご紹介しようとしているんだなコレが。画像データを確認するまでいつ撮ったものかも忘れていたほど。情報の新鮮さは恐ろしいほどに皆無だぜぇ。
ちなみにお値段259円(税込)なり。
これって収穫できるまで5年かかるという事実を知った今では安すぎなんじゃないかと思ってしまうが…。天然物と違って栽培する場合はもっとお手軽に出来るのかもしれないね。わからんけど。
根元周りに硬い皮が付いている場合は丁寧に取り除くと良いが、今回はそれほどでもなかったので最下部を切り落としてしまうことでザックリと処理した。
行者ニンニクと豚バラの簡単炒め
材料(2人分ぐらい)
- 行者ニンニク…半束
- 豚バラ肉スライス…たぶん150gぐらいだった
- 塩コショウ…少々
- しょう油…適量
- 酒…適量
初見の方は驚かれたかもしれないが、わたしの材料表記には「ぐらい」とか「たぶん」といった本来あってはならない表記が使用されている。おまけに調味料も「適量」「少々」といったような、量を明記しないスタイルとなっているが、これはひとえにわたしが正直者であるということを表す証左であり、量を正確に測っていない(または覚えていない)ものを偉そうに書くことなど出来ないという謙虚な心の表れなのだ。
表れなのだよ!(いつも適当に作っているだけですごめんなさい)
下味ぐらいは付けておこうか
行者ニンニクの香りが存分に楽しめるよう味付けはシンプルに。とはいえお肉に下味ぐらいはつけておくとそれなりに仕上がる。
味付けはお酒としょう油のみでOK
行者ニンニクは束の半量を使用し、食べやすい大きさに切り分けておく。
後は炒めるだけだ。行者ニンニク自体に強い香りがあるため、味付けは酒としょう油だけでも十分美味しく食べられる。
およそ材料に火が通ったら酒・しょう油で味を整えて完成だ。
イメージ的には「ニラの亜種」といったようなテイストなのだが、わたしとしては行者ニンニクの方がより上品で繊細な味わいだと思う。なので「ニラの上位互換」という表現の方が個人的には適切かも。まぁこればっかりは好みなのでね。
そんな味なら当然のようにお肉とベストマッチ!食感もシャキシャキとして、ご飯と一緒にかきこむと止まらなくなることうけあいの一品だ。
行者ニンニクのおひたし
材料
- 行者ニンニク…半束
- めんつゆ…適量
こちらはもっと簡単。
残りの半束をさっと茹でて切り分けたら、めんつゆに浸して1日置いておくだけ。
ちなみにわが家では、いつものスーパー「ツルヤ」製のめんつゆを使っている。
うっかり切らしてしまって、より近所のドラッグストアにて別メーカーの商品を買うと、妙な臭みすら感じてしまう。それぐらい旨い。毎回書いてはいるがツルヤの回し者じゃないんだぜぇ。
しかし…ツルヤには全幅の信頼を寄せているのもまた事実。要するに信者なんだな。ちなみに上の画像ではこいつをストレートで注いでいる。
見た目は昨日とそれほど変わらないが味はしっかり入っているので大丈夫。食感に変化をつけるため、茎の部分は細かく刻んでみた。
後はコイツをご飯に乗せて食べるだけ。
炒め物に続きこちらもご飯が止まらなくなる美味しさだ。
「とはいえ普通のおひたしでしょ?」というような物足りなさを一切感じないのは、行者ニンニクの持つパワフルな風味のお陰であろう。ツルヤ製めんつゆのクオリティと相まって無限に食べられる。
さて。
ここまで書いてきてなんだが…結局いつも手に入る代物ではないということが一番の問題なんよね。こういった記事のキメ台詞である「ぜひお試しください」もなかなか書きにくいじゃないか。
まぁ、もし偶然お近くのスーパーなどで見かけることがあれば、すかさず購入して「ぜひお試しください」ませ。
それでは。