以前、わたしが愛飲するお酒として「黒霧島」をご紹介しました。
皆さんご存じかとは思いますが、このお酒って仲間がたくさんいるんですよね。普通の「霧島」に始まり、「白霧島」、HPを見たら「金霧島」なんてのもあるみたいですよ。いつか飲んでみたい。
今回はその中から、最近よく飲んでいる「赤霧島」をご紹介しようと思います。
原材料に紫芋「ムラサキマサリ」を使用した芋焼酎
その特徴であり黒霧島との大きな違いは「紫優(ムラサキマサリ)」という紫芋を使用していることです。
これはフリー素材サイトからお借りした紫芋の画像ですが、公式ホームページに掲載されている実際のムラサキマサリもこんな色をしていました。
鹿児島県の山川町という場所で発見された「山川紫」という種を起源とするお芋で、その山川紫自体はどこから来たのか今も謎だそう。出自も色もミステリアスですな。
この紫芋に含まれるポリフェノールが麹の生み出すクエン酸と反応し、もろみが真っ赤になることから「赤霧島」っていう名前になったんですって。これがまた結構~な赤なんですよ。
この赤って、ねぇ…なんていうか…アメリカのお菓子?みたいな色かなぁ…なんて。いやディスってないマジで。こんなドギツイ色になることに少々驚いただけ。
「黒霧島」は黒麹を、「白霧島」は白麹を使って醸造されているわけで、そういう意味では名前の由来そのものが違ったパターンということになるのかもしれません。ちなみに、赤霧島は黒麹を使って造られているそうです。
みやびにするっと赤霧島
赤霧島 パッケージの裏書より
「赤霧島」は、南九州のシラス台地が育んだ紫芋「紫優(ムラサキマサリ)」と、霧島連山の清冽な地下水「霧島裂罅水(キリシマレッカスイ)」で造る本格芋焼酎です。紫優がもつアントシアニンと麹の出すクエン酸との出会いが作るモロミの鮮やかな赤色から「赤霧島」と命名されました。みやびに気高く香り、するっと済んだ味わいが楽しめます。
ここまでのことがわかると裏書の意味もよくわかりますね。アントシアニンはポリフェノールの一種なので、つまりはそういうことが書かれているわけ。
フワッと香る洋酒のようなフレーバーの中に澄んだ甘みを感じる
参考:大黒しめじのホイル焼き
基本的に黒麹で醸造されているので黒霧島の親戚筋のような味であることは間違いないのですが、これがまた、なんともまろやかな口当たりなんですよ。
黒霧島が男性的とするなら、赤霧島は女性的。
ワインなどの洋酒に近いフレーバーがあり、それが芋の香りと混じり合ってふんわりとするんだな。そして後味にはスッキリとした澄んだ甘さが残ります。この甘さがまた実に上品!
それらの要素が混然一体となって絶妙なバランスで成り立っており、個人的にはめっちゃ好きな味に仕上がっています。超旨い。
ともすれば「甘いお酒などクソくらえ!もっともっと芋臭くあれ!」というようなハードボイルドマンには向かない味かもしれません。でも1度試してみて損はないはず。黒霧島に比べるとやや割高な値段設定ではありますが、それでも手に取りやすい価格帯です。
ネット上には「春と秋の年に2回しか販売されない」なんていう情報もあるのですが…マジなの?もう初夏だけどまだ普通に売ってるぞ。そのうち無くなっちゃうとショックなので、あるうちに楽しんでおこうと思います。
以上、霧島酒造株式会社「赤霧島」のご紹介でした。