下の子にジャムパンを買ってきてあげる約束をしたにもかかわらず、それを忘れたことにスーパーから帰った後に気が付いてしまって。
明日でもいいかな…と一瞬だけ頭をよぎったものの、あんなに楽しみにして出ていったのにかわいそうじゃないですか。強い日差しの照り付ける昼下がり。重い腰を上げてローソンへ出かけたついでに、なんとなくビールの棚を見ていると…目を引く配色の見慣れない缶がありました。
早速手に取った缶に書かれていた「僕ビール君ビール」の文字。なによそれ。
カエルが僕でヒヨコが君?逆?っていうか本当にヒヨコ?
公式サイトによると「インコ」だそう。そりゃわからんわ。
公式サイト僕ビール君ビール|ヤッホーブルーイング
そう。このビール、またしてもヤッホーブルーイング製だったのです。普段お酒を買わないお店で何気なく手に取ったビールだったのに。お釈迦様の手の中で右往左往する孫悟空の気分だぜ。
公式サイトによると、ローソン・ナチュラルローソン・ポプラ限定の商品なんですって。道理でいつものツルヤで見かけないわけだ。たまには足を延ばしてみるもんですね。
ビアスタイル「セゾン」
僕ビール君ビール 缶の裏書より
レモンやマスカット、ハーブを思わせる軽快な香り。スッと抜ける爽やかな苦み。開放的な時間に寄り添う「セゾン」スタイルのビール
今まで様々なクラフトビールを飲んできましたが、「セゾン」っていうスタイルは初めて聞きました。フランス語で「季節」を意味する単語ということは知っていますが…それってどういうビールなんだろう。
「セゾン」なるビアスタイルとは
調べてみると、ベルギー南部で伝統的に飲まれているビアスタイルだそう。
参考ページセゾンビール - Wikipedia
夏から秋にかけて行われる畑仕事のおともに飲むために冬の農閑期に仕込まれる。そういった季節的なサイクルで醸造されるから「セゾン:季節」。
冬に仕込んで夏に飲むってことはかなりの期間を経ていますよねぇ。元々は野生に存在している酵母で発酵させる自然に任せたビアスタイルだということで、もしかするとご当地では日本でいう「お漬物」のように、各家庭毎に異なった味わいのビールなのかもしれません。
とはいえ、現在では様々なタイプのビールにセゾンの名が付いており、特に決まったルールは無いとのこと。自由度が高くてよろしいね。
見た目と裏腹に複雑でハイレベルな飲みごたえ
発酵~熟成中のビールにホップを漬け込む、という手法である「ドライホップ」の量を今までの倍に増やしたとのことで、爽やかで鮮烈なホップの香り!その中に感じる独特な酸味が、裏書にあった「レモンやマスカット」的なことなのでしょう。
なにより驚きだったのは、そのポップな見た目や4.5%という低いアルコール度数とは裏腹に、非常に複雑でハイレベルな味わいだったこと。
前提として上面発酵のエールビールだということを含めても、ホップ感や苦みにはIPA的な強さもありつつ後味は爽快で、さらに先ほど書いたようなフルーティーさだったり、ハーバルなスパイシーさだったりが複雑に絡み合う。それなのに結果的にはとっても飲みやすい。
色んな要素に納得しながら飲んだため、結局わたしにはセゾンのセゾンたる核の部分はつかめませんでしたが、とにかく美味しかったのは確かです。さすがヤッホーブルーイング様やでぇ(今回もノルマ達成)。
ローソン・ナチュラルローソン・ポプラで見かけた際はぜひお試しください。
以上、僕ビール君ビールのご紹介でした。