わたくし町田がご紹介するビールとしては珍しい、大手メーカーであるサッポロビールからリリースされている「サッポロ SORACHI1984」。
いつもながら大した意図もなく手に取ったビールだったのですが、これがまた旨かったのでぜひご紹介しておきたい。
大御所「サッポロビール」のエールビールを愉しむ
「SORACHI:ソラチ」がいきなり謎だったのですが、缶の裏書によると、使用されているホップの名称・産地に関わる単語なんですって。
伝説のホップ「SORACHI1984」
サッポロ SORACHI1984 缶の裏書より
ソラチエースは、1984年に北海道空知郡上富良野町でサッポロビールが開発し、アメリカにわたって脚光を浴びた、日本が世界に誇れる「伝説のホップ」です。本商品では、アメリカ産に加え、オリジナルの上富良野産ソラチエースも一部使用し、「凛として、香り立つ」ゴールデンエールに仕上げました。
1984年、北海道空知(そらち)郡で開発された「ソラチエース」なるホップを使っていることがこのビールのウリだそう。だからSORACHI!実はそのまんまの名前なんですねぇ。
当初はその個性的な香りが日本では良しとされなかったようで、その後アメリカに渡ってクラフトビール系のブルワリーから人気が出てきたんですって。現代の日本でも主流はやはりスッキリと飲めるラガーですから、個性の強いホップは「とりあえずビール!」的な役割には強すぎるきらいがあるのかもしれません。
大手メーカーが作り出す完成度の高さに唸る
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缶を開けると、まずは件のホップ「ソラチエース」がフワッと鼻をつきます。フルーティーな中にもやや樹木?のような独特のフレーバーがあり、調べてみるとこの香りがまさにソラチエースの特長だそう。
エールビールらしいコクや苦みも感じつつ、後味はどちらかというとサッパリとした印象がありますが、特筆すべきはそれら全ての特徴が突出しすぎていないということです。裏書にあった「伝説のホップ」という言葉から想起されるような外連味は無く、実際はむしろ上品で穏やかな印象。味わいも重すぎることなく、その飲みやすさはむしろラガーに通じる部分があるほど。
公式ページPRODUCT|SORACHI 1984|サッポロビール
より端的に言うなら、今までわたしがご紹介してきたエールビールに比べて「手作り感」が圧倒的に無いんだな。決してどちらかをディスっているわけではありません。それぞれに良さがあるというのは前提で、大手メーカーのエールってこんな感じに仕上がるんだなあ…と妙に納得してしまったという。
そういう意味では非常に完成度の高いビールですので、万人にお勧めできる味だと思います。店頭で見つけた際はぜひお試しください。
以上、「サッポロ SORACHI1984」をご紹介しました。