子どもの話によると、このあいだ学校の給食で「鮭の幽庵焼き」なるものが出たんですって。
それがとっても美味しくて気に入ったんですって。
幽庵焼き(幽安焼き、柚庵焼き、祐庵焼き、ゆうあんやき)は、和食の焼き物のひとつで、幽庵地(醤油・酒・味醂の調味液にユズやカボスの輪切りを入れたもの)を用いた魚の付け焼き。
要するに漬け焼きのことみたいですね。
気なしに冷蔵庫を漁ってみると、柚子やカボスは無かったけれど、お鍋に使おうと思っていた生鮭の切り身(冷凍)がありました。
ならば作ってみようじゃないか。
鮭の幽庵焼きを作る
材料(4人分)
- 生鮭(切り身)…食べたいだけ
- 塩…少々
- 醬油・酒・みりん…各同量
- (本来は)柚子など…適量
今回用意した鮭はこの程度です。
これが4人分として多いか少ないかを決めるのは…アナタ自身だ!
ちゃんと作る人は柚子やカボスも使ってくださいね。
材料の下ごしらえ
室温で鮭を解凍した上で匂いをクンクンしてみると、冷凍モノのせいか、やや魚臭い印象が。
わたしがよく使う手段として、軽く塩を振って臭みを出しておくことにしました。
こうしておくと水分と一緒に臭みが抜けるのです。
何年も前にテレビで見て覚えたやり方なのですが、このやり方を紹介していた料理人曰く「臭みが抜けて味の道が出来る」と。
つまり、臭みが出ると同時に味が入りやすくなるんですよね。今回の料理にうってつけでしょ。
この状態で子どものお迎えに出かけてきたので、およそ25分ほど置いておいたでしょうか。染みだした水分と残った塩分を、キッチンペーパーで良く拭き取っておきます。
この鮭を、醬油・酒・みりん各同量を基本に、お好みで合わせたタレに漬け込むというわけです。
※本来はこのタレに柚子のしぼり汁を加えるそう。参考までに。
わたしの場合、子どもたちの舌に合わせて若干甘めを狙って「みりん多め&しょうゆ少な目」という配合にしました。いずれも少々の調節ですけどね。
気が付いた時に鮭を返しつつ、漬け込むこと約1時間。
ウェブ上のレシピによると漬ける時間は1時間~2時間程度とのことなのですが、夕ご飯の時間になってしまったので今回は1時間で切り上げました。
漬かったと思われる鮭を焼く
ほな焼くで。
タレをよく切ってから並べて、焼いていきます。
この時、タレは捨てずに取っておきましょう。
様子を見ながら、もう少し焼けたら完成かな~ぐらいまで焼きます。
そうしたら先ほど取っておいたタレの出番。
タレをスプーンか何かで鮭の表面に塗りつつ何度か返し、いい感じに焼きあがったら完成。
香ばしい醬油の風味がベストマッチ!ごはんがススム一品です
皮ごと食べると、表面に香ばしく焼き付いたタレがフワッと鼻を抜け、その後しっかりとした歯ごたえの身の中から、味の良く染みた鮭の風味が口の中に広がります。
シンプルな料理ですが、実に旨し。
ご飯が進むのは間違いないとして、なんだか知っているような味だな~と記憶の紐を手繰ってみると…これはアレですね。冠婚葬祭か何かで出る和食のオードブルによく乗っている類の焼き魚!
例えが雑で申し訳ないのですが、つまりは冷えても美味しい料理に違いないということ。そうしたら、お弁当なんかに入れても絶対喜ばれるハズ。
今度は子どもがお弁当の日に合わせて作ってあげようかなと思いました。
簡単にできますので、ぜひ。