決して禁酒を始めたわけではありません。
シンプルなパッケージに目を引かれ、手に取ってみたらたまたまノンアルコールビールだったと。そして「まさにビールを飲むが如し」という男らしい文言にハートが動かされてしまったと。
ノンアルコールビール「龍馬1865」
で、なぜに龍馬なんよ。
長崎にて商社を創業し、グラバー氏との取引を始める。その交友からビールを譲り受け、初めてビールを飲んだ年が1865年といわれています。
龍馬1865 缶の裏書より
私の龍馬の関する知識の95%は漫画「おーい龍馬」からの情報で構成されています。…が、もう忘れちゃったな。で?それがノンアルだったと?タモさんの「んなわきゃない!」って声が聞こえてきそうじゃないか。これ率直に言ってほぼ関係ないんじゃないの…?と言ってしまっては身も蓋もないわけで、つまりはそんなエピソードにあやかったということなのでしょう。まさかノンアルだったならごめんなさい。
ノリで買ってきたはいいものの、実はわたくし、ノンアルコールビールってほとんど飲んだ経験が無いんですよ。よって味や原材料が他と比べてどうなのか、といったようなことは全く分かりません。
それ前提で原材料をチェックしてみますと【麦芽・ロースト麦芽・ホップ・炭酸】ということで…なんか炭酸以外はほとんどビールと一緒なんですねぇ。要するに麦芽は使っているけど発酵はさせていないっちゅうことなのかな?敢えて炭酸を加えていることからも、そんな風に思えますが。
ノンアルコールビールってどうやって出来てるの?
気になったので調べてみた所、龍馬1865の製造元である「日本ビール株式会社」様のサイトでこんなページを発見しました。
このページによると、ノンアルコールビールは少なくとも以下のような方法を用いて作成されているみたい。
- 通常のビールからアルコールを抜く
- 醸造の際にアルコール発酵を抑える
- そもそも酵母を加えず発酵させない
- 麦芽エキスに他の味を加えてビールっぽい味にする
「~など、いろいろあります。」とのアノテーションがあることから、方法はこれ以外にも各社さまざまに工夫されているのでしょう。
素人目には「通常のビールからアルコールを抜く」ってやつが一番ビールの味に近づきそうに思えますが…これは法律上の問題で日本では採用されていないんですって。惜しいですね。
龍馬1865はアルコールが完全に0.00%なので「発酵を抑える」は違う。原材料は炭酸を除けば麦芽とホップだけなので「他の味を加えてビールっぽい味にする」も違う…だとすれば予想通り「発酵させていない」っていうのが正解なのでしょうか。
結局確実なところはわかりませんでしたが、ノンアルコールビールの世界も普通のビールと変わらずなかなかに奥が深いんですね。
ハッキリ言ってビールじゃない。でも全然楽しめる!
「これはビールですか?」と正面きって尋ねられたなら、こちらも自信をもって「いいえ、違います。」と答えることでしょう。でもそれは悪い意味ではありません。
ビールとは根本的に違うものの、そこにはやはり麦芽やホップの味わいがあり、薄めではあるが苦みや香りも楽しむことができ、ビールの代替品としては十分すぎるほど十分に思えます。
とにかく、ノンアルコールだからこそのマズさ?とでもいいますか…変なクセのようなものを感じることはなく、非常に飲みやすかったです。「ノンアルって意外とイケるのね」っていうのが率直な感想。
他と比較できないのが口惜しい所ですが、また機会があれば違う種類も試してみたいなと思いました。
以上、ノンアルコールビール「龍馬1865」の感想とレビューをご紹介しました。