のんびりした場面に使うBGMを作っていたつもりが間違えて大海原に漕ぎだしてしまった曲、第2弾!
このシリーズの記事
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- 【この記事】アレンジ(編曲)で曲の形を作る
- のんびりポジティブ曲 ミキシングを経て完成
漕ぎだしてしまったからにはしょうがない。このままのノリでアレンジ(編曲)を進めていこうと思います。
パートを追加したり今ある音色を変えてみたり
「アレンジ(編曲)」っていうのは要するに、前回作った曲のネタを発展させていくような作業のこと。
音を足したり引いたり。テンポ感やキーを変えてみたり。そんな工夫をしながら前回のネタをより一層「曲っぽく」聴こえるように編曲していきますよ。
ドラムとベースパートを追加
まずは現状確認から。
♪前回までの進捗
バンドサウンドっぽく聴こえませんか?むしろドラムとベースは既に鳴っているような感じすらします。そんなわけで、聞こえている感じにそのまま従ってドラムとベースを入れてみましょう。
♪ドラムとベースを追加
ベースラインはもうほとんどリアルタイム一発で出来上がったのに対して、ドラムは妙に手こずってしまいました。42秒の曲に対して30分はかかってしまったかも。やってみると意外に上手くいかなかったりするんですよねぇ。
今ある音色を変更&新しい音追加
現状は全ての音をピアノで作っているので、必要なパートを必要な音色に変えてあげなくてはいけません。…いや、いけないってことはないんだけど、このままじゃピアノばっかりで聞きにくいから。
♪変更したパートとか
変更したのは主にコードの横で同じテーマを繰り返していたパートで、サビでの早いアルペジオはさらにマイナーチェンジさせています。
それと新しい音が加わっているのにお気づきでしょうか?「ほわぁん」としたベルの音。こんなんもあったらいいかな~って思って。
他にもちょいちょい直しましたよ
ああでもないこうでもないと色々弄ってはみるものの、後になってみると細かいことなんかほとんど覚えてないんですよ。計画性が無くて困ったもんだ。
まぁ、どちらにしろあまり面白い話でもないので、その内いくつかを抜粋してご紹介しますね。
抑揚を抑えて機械的なニュアンスに
編曲を進めていくと、どことなくデジタルな雰囲気も加わってきましたように思います。そこで浮いてきたのがドラムの生音感。
実はこれ、ドラムをたたく力の強さを表したバーなんです。キーボードを使ってリアルタイムに録音する際、鍵盤を押した力の強さもこのように記録されており、この力加減に従ってドラムのデータが演奏されるとういわけ。凄いシステムですよね。
力加減にある程度のムラがあった方が生音っぽさを演出するにはいいのですが、デジタル風とは対極になっていってしまいます。なので…
パートのまとまり毎に均一化してしまいました。
♪均一化した結果
だいぶ生っぽさが消えたのではないでしょうか。音色自体をもっとデジタル寄りに変更してしまっても良かったんですけどね。何となくこの音を活かしたくって。
ピアノの演奏を作り直し
コード進行を作るためのアテで入れたメロディを消したいのですが、そのまま無くしてしまうとなんだか寂しい。なので、メロと伴奏は一台のピアノとしてアレンジし直してみることにしました。
♪メインのピアノ演奏
このピアノを演奏の中心に据える格好に変更します。
旋律が目立つよう音を重ねる
ピアノのアレンジを変えたことによりBメロ後半の旋律が消えていますが、これはオミットしたわけではありません。全体のメロを補強するためのパートを足しつつ、Bメロ後半の旋律もそちらに担当してもらうことにしました。
♪追加パートとか
何だかよくわかんないですよね。次に全体像を掲載しますのでそれで確認してくださいまし。
「ポジティブのんびり曲」アレンジ終了
それでは、アレンジが終了したところまでの全体像をどうぞ。
♪アレンジ終了
ちょうどいいボリューム感になったのではなかろうか。これでファイルを書き出して完成!にしたかったのですが、どうもドラムの音が気になりだしちゃって…もう少し調節したいんです。
そんなわけで次回は、各パートの音を調節したりキレイにしたりする「ミキシング」という作業を経て完成ということにしたいと思います。
お楽しみに!
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