忙しい1日を今日もどうにか終えて、お楽しみの晩酌タイム。
冷えたビールの缶を「プシュッ」と空けて、大胆にグラスに注ぎます。
泡の比率なんて気にしない。もう早く飲みたくてたまりません。
気の利いたおつまみを傍らに、満を持してグーっと。
「幸せ~…」
アルコールが胃に染みわたり、体がリラックスしていきます。
今日の仕事のことや、明日の休日の予定。ぼんやりと考えながらふとビールの缶を眺めていると…
[信州高原地ビール]は上面発酵のエールビールです。 厳選した麦芽とホップに加え、軽井沢産の小麦[ゆめかおり]を使用し、浅間山系の水で仕込んだ、信州を愛するプレミアムビールです。信州高原地ビールClear 缶の裏書
参考:バランスのいいエールビール「信州高原地ビール Clear[クリア]」
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…っていうか、エールビールって何よ。
知っていればより美味しく飲める?「ラガービール」と「エールビール」の違い
早速勉強してみました。
正直美味しければ何でもいいような気もしますが、「こういう材料で、こういう過程で作られているからこんなに美味しいんだなぁ~」というような楽しみ方もまた、贅沢ですよね。
わたしと同様「ビールにあまり詳しくない」という方は、ぜひそんな気持ちで読んでみてください。
ビールは発酵によって造られる
話の大前提として、ビールに限らずお酒は「発酵」という過程を経て造られています。
「発酵」とは
「発酵」とは、微生物である「酵母」がお酒の材料(ビールなら大麦麦芽 / ワインならぶどう / 日本酒ならお米 など)に含まれる糖分を分解し、アルコールと炭酸ガスを作り出す働きのこと。
そしてこの発酵作用を利用してお酒を造ることを「醸造」といいます。
特にビールを醸造する際には、酵母の仲間である「ビール酵母」が使用されています。
ビールの発酵に使用される「ビール酵母」2種類
そしてこのビール酵母は、大きく分けて2つの種類があります。
ラガー酵母(下面発酵酵母)
5℃~10℃程度の低温で発酵。発酵が進むにつれ酵母が下に沈んでいく性質がある。発酵期間は短い。
エール酵母(上面発酵酵母)
15℃~25℃程度の常温で発酵。発酵が進むにつれ酵母が上に浮かんでくる性質がある。発酵期間はラガー酵母に比べて長い。
一口に「ビール」といっても、使用している酵母の段階から違いがあるんですね。
発酵方法の違いによるビール3種類
さて、ここからが本題。
先ほどご紹介した「エール酵母」と「ラガー酵母」をそれぞれ使用して醸造された2種類のビールに加え、「自然発酵」なる発酵方法で醸造されたものを併せて、ビールは3種類に分けられます。
分類は以下の通り。
ラガービール
ラガー酵母(下面発酵酵母)を使用して醸造されたビール。
のど越しの良いスッキリとした味わいが特徴で、スーパーなどで販売されている、いわゆる「普通のビール」のほとんどがコチラ。
エールビール
エール酵母(上面発酵酵母)を使用して醸造されたビール。
飲みごたえのある芳醇な味わいが特徴で、イメージとしては地ビールやクラフトビールのような「凝ってる風な感じ(ラガーが凝っていないという意味ではない)」のビールはコチラのものが多い。
自然発酵ビール
現在ビールの醸造に使用されている酵母(ラガー酵母やエール酵母)の多くは、人工的に培養された酵母を使用している。
対して、それら人工の酵母ではなく、自然に存在している天然の酵母を使用して造られるのがコチラのビール。
今では一部を除いてほとんど作られていないそう。
以上、エールビールとラガービールの違い、そして自然発酵ビールについて簡単にご紹介しました。
いかがでしたでしょうか?
もともとビールに疎いわたしですのでこれ以上突っ込んだ解説はできませんが、この程度の知識でも、知っていると今までよりちょっとだけビールを美味しく感じるかもしれません。
次回の晩酌の時にはぜひ思い出してみてくださいね。