HG ガンダム(リバイブ版)制作第9弾!
前回記事:足裏の肉抜き穴を埋めたかった【HG ガンダム(リバイブ版)part8】
軽い気持ちで加えたスジボリが、全ての始まりだった。
↓HGガンダム(リバイブ版)制作記事まとめ↓
町田、ディティールアップの沼地に沈む。
今回はわたくし町田がどのようにディティールアップの沼地にハマり、そして沈みこんでいったのか、それをお伝えしようと思う。
BGMにはラヴェルのボレロなんかが合いそうだ。気が向いたら流しながら読み進めて欲しい。
始まりは一本のスジボリだった
今作の目玉はあくまでもプロポーション修正。
そちらの成果を目立たせたかったこともあり、ディティールアップ工作は最小限に留めておく、もしくはしなくてもいいぐらいのつもりでした。
でも、なんか、太ももがねぇ…。
いくらなんでも更地過ぎやしねぇかい?
で、気が付いてみたらガイドテープに手が伸びていて。
うむ。やっぱり何もないより良い。
なんとなくRGガンダムのディティールを参考に掘ってみたのですが、RGの太ももにはさらに横方向のスジボリがあります。
せっかくだからそれもやってみようかな。
なんだか物足りない。これ、一段低くしてみたらどうだろう。上手に出来るかな。
こ、これは…!俄然よくなった気がするぜ…!
デザインナイフで何とでもなるものですねぇ…テンション上がるぅぅ~!でも前面だけじゃバランスが悪いので、こうなったら背面にも何かディティールを追加しなくては。
・
・
・
お気づきだろうか。
この時点で沼地を目指して一直線に歩みを進めていることに。
バランスを取ろうとする心がわたしを沼地へと導いた
前面とのバランスを取るために背面を彫った。それはいい。
しかしひとたび全身を組んでみれば、今度はディティールを追加した太ももだけが浮いてしまっていることに気が付く。
…ならば次はどうするよ。
バランスを取るために胴体にもスジボリをしたとする。そうしたら次は?胴体と腕部とのバランスはどうなるんだ。足は?腰アーマーは??バックパックはどうなるの????
そう。
追加したディティールはそれとバランスをとるための別のディティールを要求し、そのディティールはまた次のディティールを求める。
最初に軽い気持ちで追加したスジボリは、本質的な意味では「これから全身改造しまっせ」というやる気満々な宣言であったことにこの時に初めて気が付き、愕然とし、涎が垂れてしまったのであった。
どうも、地獄へようこそ(ドレスコーズ「この悪魔め」より)。
胸部と腰部のディティールアップ
胸部にはスジボリを、腰部アーマーは直線が気になる部分に凹みモールドを追加しました。画像を撮り忘れたので最後にまとめてごらんあれ。
それでも「楽しい」と思えたのはこの工作が最後であったことを、ここにお伝えしておく。
肩と腕部のディティールアップ
肩と腕部はランナープラ板を用いて工作。
右と左で、貼り付けたランナープラ板の厚みが違うのがお分かりでしょうか。
プラ板が細かくて厚みを調節するのが難しかったため、まず貼り付けてしまってから薄くするという作戦を選択しました。
最終的にはさらに薄く削っています。
二の腕はどうなっているかというと、まず中央に凹みモールドを掘り、そこにランナープラ板をはめ込んで段差を作っている形。クッソ面倒なのになぜかやめられない、止まらない。
脚部のディティールアップ
脚部もRGガンダムを参考に、オリジナル要素を入れつつ工作。
ノリは腕部と一緒で、先にプラ板を張り付けてから細かく整形するという手順で工作しました。
この部分は薄くしただけではどうも馴染みが悪く、際のところにスジボリも追加しています。
正直、わたしの技術では膝上の小さい凹みを作るだけでも一苦労なのです。
やる気メーターが限りなくゼロなのにも関わらず、それでもなおバランスを取りたい気持ちの方が勝っているという。我ながら全く腑に落ちない状態で、この頃になると首をかしげながら作業を続けていました。もちろん涎も垂れていました。
愛するGrapevineのライブがYoutubeでプレミア放送されているのを聞きながら作業していたことを、朧げに覚えています。
「HOPE(軽め)」の歌詞が目に染みました。
手足の長さを短くした
心に引っかかっていたけど今回はスルーするつもりだった「手足の長さ」。
カッコいいのはわかるのですが、わたしのイメージするガンダムからするとオシャレに過ぎるんですよ。
もうこうなったらこの勢いでやっちまうしかないだろう。
いい加減な説明画像で申し訳ない。何をしたかわかりますでしょうか。
まぁ、要するに、「足と手を短くした」ということだけ伝わればそれでいいんだ。あとは感じて欲しい。Don't Think…Feel!!
俺のHGガンダム(リバイブ版)工作完了!
それでは、ここまでの成果を見ていただきたい。
記載しなかった部分でも例えばつま先とか、バックパックとか、顔周りの黄色パーツとか…色々やりましたが、いちいち説明するよりは見比べて頂いた方が早いんじゃないかと思います。
比較用の元キット画像は「HGガンダム リバイブ版」などで検索していただくともっといいものが出てきますので、よかったらどうぞ。
それでもプロポーションの修正に関する部分だけは文字で書いておこうかな。
----------------------------
上からいくとまずは顔です。
頬のラインが上がり、口は下部に延長されることで丸いシルエットになりました。肩は取付位置を下に修正。さらに改造の副産物として肩とボディの間が詰まっています。
そして、今回一番の大手術だった脇腹。
ランナープラ板一枚分延長しましたが、その差異は青い胴体パーツとの関係を見比べていただくとよくわかるかもしれません。
最後に手足の延長。どちらも長くするのではなく、短く修正しました。
----------------------------
先人たちがオシャレに進化させてきたフォルムを元に戻しただけの工作に思えてちょっと笑える。
やっている時は非常に苦痛な工作でしたが、出来上がってみるとカタルシスが半端じゃないのはビックリです。満足感の大洪水。プラモとはかくもマゾヒスティックな行為なのか。
もちろん回数を重ねて上手になってくれば話は別なのかもしれませんけどね。
今回の工作でそれなりにレベルアップしたはずなので、次はもっと簡単にできそうな気がします。そう考えると、この程度の工作は達人の皆さんにとっては何でもないことなのかもしれませんねぇ…恐ろしや。
以上、次回は部分塗装をして、その後ウェザリングで完成という運びになる予定です。
いよいよ完成が見えてきました。
↓HGガンダム(リバイブ版)制作記事まとめ↓
ガンプラ初心者の作例まとめ【エアブラシ不使用】