毎年夏になると田舎のおばあちゃんが作ってくれた青とうがらし味噌。
「すごく辛いから気をつけて食べろ!」と心配されつつ、元々辛い物好きなわたしが白米に乗せてバクバクと食べ進めるのを、おばあちゃんは隣で笑って見ていたものです。
スーパーで青とうがらしを見つけてそんなことを思い出したものですから、久しぶりに自分で作ってみようかなと。購入して参りました。
青とうがらし味噌の作り方
材料
- 青とうがらし…1パック
- 味噌…後ほど画像をご覧あれ
- みりん…適量
- 砂糖…適量
- カツオ節…半パック程度
- ごま油…少々
わたしのレシピは昔おばあちゃんに聞いた作り方がベースになっていますが、なんとなくネットを調べてみると大体似たような作り方みたい。
とにかく、今回一番の注意点は「青とうがらしは手袋をして扱う」ということです。ガチの唐辛子の辛さはもはや凶器!よっぽど慣れていれば素手でもOKでしょうが、手に青とうがらしの辛みが付いた状態でうっかり目でも擦ろうものなら半日は後悔することになりますゆえ、ゆめゆめご油断なさらぬよう…。
味噌と調味料は事前に合わせておくといいよ
青とうがらしは薄く輪切りにして。
「種は特に辛い」とはよく言いますが、こんなもん取り除いていたら日が暮れてしまうのでそのまま使います。
調味料はこの時点であらかじめ合わせておきましょう。
思っているより甘めを狙うと仕上がりがキマります。…といっても「思っているより」が人それぞれなわけで…いつも通り、お好みでどうぞ。少なくとも画像ぐらいの味噌の量ならカツオ節は半パックぐらいが適量かな。
そして青とうがらしとの量の対比にご注目頂きたい。このぐらいの比率で作ると人を選ぶ辛さの青とうがらし味噌が出来上がります。好きな人は好き。でも一般的な味覚を持つ人なら辛さというより痛みを感じるレベル。
普通の(スーパーなどで出会うレベルの)激辛を狙うならば、味噌の量はこの倍ぐらいが丁度いいのかなと思います。まぁ味噌は後からいくらでも追加できますから、いろいろ試してみてくださいな。
味噌は程よく水分を飛ばして硬くなってきたぐらいが美味しいよ
熱したフライパンにごま油を敷いたら、まずは青とうがらしから炒めていきましょう。
蒸気とともに辛みが辺りを漂いますので換気は出来るだけ良くしてくださいね。そして「フライパンに顔を近づけて香りを嗅いでみよう」なんていう恐ろしいことは絶対に為さらぬよう。辛みという凶器がノーガードの鼻腔に侵入、その強烈な刺激から変な声が出てのけぞることになります。
青とうがらしにあらかた火が通ったら、続いては合わせみそを投入。
合わせみそと青とうがらしを和えつつ、弱火で程よく水分を飛ばして。味噌の色がワントーン下がって感触が硬くなってきた頃合いで完成です。
マジで辛いから恐る恐る食べてみるといいよ
先述の通りこのバランスで作ると人を選ぶ辛さに仕上がっており、少量でも素人をパニックに陥れるだけの強力な実力を備えている…
…しかし、だからこそ旨い!
辛いからこその独特な味わい(辛い物好きな方なら何のことを言っているのかお分かりかと思います)が存分に味わえる諸刃の剣のような存在、それがこの青とうがらし味噌なのだ。
異常にご飯が進むという事実の裏にはとにかくご飯をかき込まなくては口の中が耐えられないというニュアンスさえ含まれているという…恐ろしい食材。もちろんおばあちゃんの作ってくれたものはこんなに辛くありませんでしたけどね。
白米以外にも餃子にちょっと付けてみたり、冷や奴に乗せてみたり。野菜炒めの隠し味として加えるのもいいですね。このような「辛み調味料的スタンス」でも存分にその実力を発揮する便利な一品なのです。
味噌の量さえ工夫すれば誰でも美味しく食べられるレベルの辛みに調節可能ですので、ぜひ試してみてください。繰り返しになりますが、わたしのおススメは画像で示した味噌の倍量です。
以上、「青とうがらし味噌」の作り方をご紹介しました。