ロゴマーク 2023/11/07 プラモデル

水転写式デカールはマークセッターを使って貼ったほうがいいぜ【FRSスレッタ・マーキュリー#4】

ライター町田
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 FRSスレッタ・マーキュリー製作第4弾!

前回記事今までの知識を総動員してスレッタをキレイにしたい【FRSスレッタ・マーキュリー#3】

 忘れたころにやってくる。それが町田の記事なのだ!なのだ…!なのだ…(残響音含む

 実はもうとっくの昔に出来上がっているスレッタ。なんならわたしのデスクに飾られている現状ですら飽きてきており「そろそろ片付けちゃおっかな♪」などと小首をかしげている今になっても、まだ製作記事が完結していないというこの体たらく。

 新鮮味ゼロ&恐らく待っておられる方も皆無だろうし、正直もういいかな…という邪念がどうしても頭をよぎるわけだが、中途半端に終わらせるのは個人的にどうにもむず痒いわけで。シレっと続きを書いていこうと思う。そもそも今回の記事はわたしのような初心者の方には結構大事なことかもしれないので、尚更だ。

↓スレッタ・マーキュリー制作記事まとめ↓

ガンプラ初心者の作例まとめ
【エアブラシ不使用】

水転写式デカール貼りは思ったより難しかった

 前回をもって部分塗装まで終了したスレッタさん。今回のテーマは仕上げの水転写式デカール貼りなのだが、結論から申し上げると思った以上に難しかった。

スレッタマーキュリー 水転写式デカール
これが水転写式デカールだ

 「水転写式デカール」とは何ぞや、という方に簡潔にご説明しておくと、こいつは台紙から剥がしてペタッと貼り付けるような所謂「シール」ではない。貼りつけた際の「おもちゃっぽさ」が悪目立ちしないよう、シールよりも薄く、パーツになじみやすい素材で出来ており、だからこそ特殊な貼り方が必要となるなかなか厄介なヤツなのだ。

貼る位置を決められずに粘った結果の悲劇

 手始めに、練習として口の部分を試してみる。

スレッタマーキュリー 水転写式デカール 口の部分
対象のデカールを台紙から切り出して
スレッタマーキュリー 水転写式デカール 水につける
しばらく水につけて
スレッタ―マーキュリー 口バーツ
糊がふやけてデカールが動くようになったらパーツに移動
スレッタマーキュリー 水転写式デカール
綿棒で余計な水分を押さえつつ…

 つまようじなどで位置調整してみたのだが…どう、これ?合ってる??

 パーツのアールに全然なじまずデカールの端が浮いてしまっているし、故にしっかりと張り付いている手ごたえが全然無く、少し触るだけでフワッと剥がれてしまう。

スレッタマーキュリー 水転写式デカール 口の部分
むむむ…

 あれこれ試してはみたものの結局うまく貼り付けることが出来なかったので、デカールの色を参考にラッカー塗料で同色を作り、塗っておいた。

スレッタ―マーキュリー 口バーツの塗装
とりあえずこれでいいか

 軽~く練習のつもりがちゃっかり失敗体験をゲットしてしまい、完全に不安にかられたまま本丸の瞳に挑むことに。嫌~な感じ…

スレッタマーキュリー 水転写式デカール 瞳
切り出したデカールを水につけて
スレッタマーキュリー 水転写式デカール 瞳
糊がふやけて動くようになったらパーツへ

 …

ホラー映画かな?

 愛してやまない「ダークソウル」のキャラクリでもいつも思うのだが、眼の位置って顔の印象に及ぼす影響が超大なのよね。上の画像はもちろん大袈裟なぶっ壊れではあるが、適切な位置に貼ってやらないと本当にぶっ飛んだお顔になっちゃう。

 幸いにも、乾き始めてしまったらちょっと水滴を垂らしてやるとまた動かすことができるようになるので、つまようじや綿棒を駆使して納得いくまで何度も位置を調整した。

スレッタマーキュリー 顔面パーツ
こんな感じに仕上がった

 一番左が「タンポ印刷」とかいうデフォで瞳が入っていたパーツ。それ以外が水転写式デカールの瞳を貼り付けたパーツ。位置調整を粘っただけあってまぁまぁの出来なんじゃないかな~と満足して乾燥させておいたところ…

すぐに剥がれてしまった

 翌日、パリっと剥がれちゃいました。テヘ♪

スレッタマーキュリー 瞳のデカールが剥がれてしまった
パリッとな

 様子を確認するために軽く指で撫でただけで剥がれちゃった。

 辛うじて残っている左側の瞳もギリ乗っかっているだけという感じ。パーツから剥離し、白く浮いてしまっているのがおわかりだろうか。要するに糊が流れ落ちてしまっていたようなんだなこれが。

 台紙からデカールを剥がす際に水で糊を溶かすんだから、位置調整のために何度も水滴を垂らせばそりゃあ糊が流れ落ちてしまうのは当然なわけで。我ながらとんでもねぇアホや。アホアホマンや。

 しかしねぇ、それだけじゃなくてデカールも何だか固いんだな。口のアールに馴染まなかった時も感じたんだけど、今一つ固さがあってパーツの曲面から浮いてしまうような手触りがあり、その浮いたところから剥がれてしまっているような気がする。さてコイツはどうしたもんか…。

【結論】マークセッター最強

 で、買いました。

クレオス マークセッター
ドラえもん「マークセッター~!」

 これが何かと言いますと。

マークセッターは、デカール軟化剤です。 粗い表面や曲面にも硬いデカールを馴染ませることができます。 糊剤が配合されている為、Mr. マークソフターよりも、より強力にデカールを馴染ませる効果があります。

Mr.マークセッター 製品解説 HOW TO USE Mr. MARK SETTER より

 ほ~ら!まるでわたしの困りごとを知っていたかのようなこの製品。ドンピシャもいいとこなんだがストーカー?ストーカーなのかな??というわけで見つけて一瞬でポチりました。

 使い方はいたって簡単。デカールを貼りたい場所にマークセッターを塗布して。

スレッタマーキュリー
顔面パーツにマークセッターを塗布
だから怖いって
マークセッターでデカールを貼ったところ
貼り付ける

 ちなみに上の画像は貼り付けてから一日乾燥させたもの。前回はここでパリッと剥がれてしまったのだが、今回は全然大丈夫。さらには前回のように白浮きしている部分も見当たらない。

マークセッターでデカールを貼ったところ
色んな角度でチェックしてみたが、大丈夫!
スレッタマーキュリー 顔面パーツ
そんなこんなで出来上がり~

 真ん中の怒った顔については、実験として違いを出すために意図的に中央に寄せてみた。ニュアンスがガラッと変わるのがお分かりだろうか。

瞳の位置・角度アレコレ

 ちなみに顔面を頭にハメこんで(不思議な表現…)みたところがこちら。

スレッタマーキュリー
スレッタらしい顔になっただろうか

 自分としてはおおよそイメージ通りに仕上がった。この記事をお読みのプラモ初心者の方々にも、水転写式デカールはマークセッターを使って貼りつけた方がよいことを強くお勧めしておきたい。

 ただ一点だけ、マークセッターを使って貼る場合は水だけで貼るときに比べて、いつまでも再調整を繰り返すような柔軟さは無いということだけはデメリットとして挙げておく。張り付く力が強いので乾き始めたら動かすのは困難だし、何よりマークセッターの効果で柔軟になったデカールは非常に破れやすくもなっているのだ。慎重に位置決めをしてから貼り付けるのがいいだろう。

 参考までに、画像加工を用いて瞳の位置、角度を変えた画像をいくつか作成してみた。

スレッタマーキュリー 瞳の位置パターン1
スレッタマーキュリー 瞳の位置パターン2
スレッタマーキュリー 瞳の位置パターン3
スレッタマーキュリー 瞳の位置パターン4
スレッタマーキュリー 瞳の位置パターン5

 それぞれは微々たる違いだが、印象は驚くほど変わることがお分かりかと思う。キャラデザ的な「正しい角度と位置」はもしかするとオリジナルを計測すればわかるのかもしれないが、ここは敢えて自分好みに作ってみるというのもプラモデルの楽しみ方の一つではなかろうか。

 といったところで、次回は完成記事です。お楽しみに。

↓スレッタ・マーキュリー制作記事まとめ↓

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