先日、無事に有終の美(と言っていいんだと思う)を飾った水星の魔女。皆さんもご覧になっただろうか。
とりあえず当記事ではそのストーリーに触れるつもりはないのでネタバレなどにはご安心していただきつつ、作品自体に特別な思い入れの無かったわたしとしても、いい意味で普通のアニメとして楽しませていただいた。ごちそうさまでした。
さて、前回のFMエアリアルに続いて水星の魔女のプラモデルである。
今回はタイトルの通り「ロボットじゃないプラモ」に初挑戦してみようと思う。フィギュアライズスタンダードというシリーズより、ガンダム水星の魔女の主人公であるスレッタ・マーキュリーを作っていくぞ。
「人間のプラモ」に潜む恐ろしいパーツ達に震える【納涼?】
ちなみに、スレッタのプラモデルを購入した経緯は以下の通り。
箸にも棒にもかからぬ記事【大注目】最近の町田はこんなことをして生きていた【晩酌 #12】
すんでのところで謎の茶器を回避し、久々に購入したプラモデルの中にはミオリネの箱も映っていたと思うが、今回のスレッタも含めてこれら全ては「超」簡単仕上げで作ってしまうつもりだ。
前回のFMエアリアルでその気軽さに味をしめたのはもちろんのこと、そもそも人間のプラモを作ったことが無いわたしが何か手を加えてやろうなんてもう…おこがましいっていうか滅相もないっていうかスイマセンでしたホントに。
なのでいつにも増して特段の期待を寄せていただくことなく、寝起きでボンヤリしている時ぐらいのフラットラインした脳波で読んでいただければ嬉しい。ついでにわたしと同じようなお手軽モデラ―さんには何か参考になる部分があればいいかな~みたいな。
それじゃ、開封していくぅ!
少ないパーツに胸をなでおろす不思議
おぉ…これはもしかして…。とにかく出してみようじゃないか。
うん、パーツが少ないね!
度々書いていることだが、自分で作りたくて買ったプラモデルにもかかわらず、パーツが少ないことで一安心してしまうのはなぜなのか。
Youtubeなんかを見ていると「プラモデル製作の合間の気分転換としてまた別のプラモデルを作る」という、もはや禅問答のような生活になっている方もおられるようだが、まぁ、わたしはそのタイプではないっちゅうことだろうなきっと。作りたいは作りたいんだけど、高カロリーの製作ならノーサンキューみたいな。
だからこのぐらいのサイズ感が非常に心地いいのよ。
ロボットのプラモデルではついぞお目にかかれない不思議パーツの数々
それではもう少し細かく見ていこう。
まず、何はなくとも、箱を開けた瞬間にわたしの心をわし掴みにしたパーツがコイツだ。
こ、怖っ…!
いや、もちろんこういうパーツもあるでしょう。ただの顔面ですよそりゃあ。でもこの部分だけがこうやって独立してる状態って初めてみたからさぁ…やっぱり怖いって思っちゃうよね普通に。間違っても「かわいいなぁ」みたいな感情は出てこないわけで。
そしてこんなパーツもあるし。
なんていうのかなぁ、この小さいながらもバラされた肉体がゲートにつながれているというアンモラルな感じ…。しかもこれ、質感再現のためなのか妙に柔らかいプラで出来てんのよ。怖ぇよ!マッドサイエンティストかな?
さらにはこんなパーツも。
なんだよこれ!怖…いや、怖くない。これは怖くなかった間違えた。
この画像を撮ったのは手指の細さをごらんいただきたかったからだ。左端に映るわたしの指と比較していただければ、その繊細な造形がお分かりいただけるのではなかろうか。
恐らくは大人向けのキットなのであろう。この、扱いをミスったら簡単に折れそうなディティールの手指に始まり、髪の毛パーツの先端などは触れたら痛いレベルでバッチバチに尖っており、そんな「オブラートに包まれていないパーツ」を見るにつけ、一体どんなスレッタに仕上がるのかがとても楽しみになってくる。
水転写式デカールが遠い記憶を呼び覚ます
こうして各パーツを見てきた結果、今回のキットにおけるわたし的に一番の不安要素…もとい、お楽しみは水転写式デカールだろう。
これまた空恐ろしい、目玉が羅列してあるシートがくだんの水転写式デカールだ。先ほど画像でご紹介した、目のないデスマスクパーツに好きな表情を選択して貼り付けるらしい。
そういえば、今まで当ブログでご紹介してきたガンプラには水転写式デカールが付属していたキットは一つも無かったねぇ。
…そして、遠い昔の記憶。
頭に浮かんでいるのが引っ越す前の家の風景だから、恐らくはわたしが小学校低学年の頃だろう。今は亡き父に教わりながら水転写式デカールを貼ったっけ。
お醤油の小皿に薄く水を張り、切り出したデカールをしばらく浸しておくと、台紙とデカールがやんわりと剥離してくる。セミの鳴き声。プラの表面にゆっくりデカールを滑らせて…キットは確か父の作ったロイフォッカースペシャルだったはずだ。2階にあった和室には夏の強くて暗い影がかかっており、わたしは緊張と暑さで背中にたっぷり汗をかいている。薄いデカールを爪楊枝でいじくりながら場所を調整して…あ!っと思う間もなくデカールがビリっと裂けてしまう。で、メッチャ怒られてグシャグシャに泣く。辿ってみたらろくな記憶じゃなかったなコレ。
というわけでデカールには何一ついい思い出のないわたしではあるが、こういうことを改めて楽しめなくては大人になった甲斐がないじゃないか。これとは別に、本当に初めましての「エングレービングシール」なんてのもあったしね。
ま、いつもの通りボチボチ作っていきますよ。ちなみにディスプレイというか、飾るための台座のようなものも付属していた。
今回はここまで!
次回から製作に入っていくが、始めに書いた通り「脳波フラットライン」程度にお楽しみいただければ幸いだ。
それでは。