梅雨のあいだ降り注いだ連日の雨のせいか、母の畑ではミョウガが豊作だったようで。「あんたミョウガ好きでしょ」というラインメッセージに返信する間もなく、我が家までお届けいただきました。
ゴマ油でサッと炒めたナスと、たっぷりのミョウガを、麺つゆで煮て食べるといいよ~というのは、その際に母から教えてもらった方法。
本来ならお茶でも一杯飲んでいってもらうところですが、高齢の母ということで感染が怖いじゃないですか。玄関で短いやり取りをしているあいだ、扉の向こうから夏の訪れを告げる蝉の声が聞こえてきました。
今年も暑くなりそうです。
ナスとミョウガの簡単煮物を作る
そういうことならおっしゃる通りに作ってみよう、というわけ。情報が足りない部分は適当にアレンジしてしまえばいいじゃない。
材料
- ナス…2個
- ミョウガ…たっぷり
- ごま油…適量
- 麺つゆ・水…各適量
復習しておきましょう。手元にあるネタは「ゴマ油でサッと炒めたナスと、たっぷりのミョウガを、麺つゆで煮て食べるといいよ。」というもの。要するに味付けは麺つゆ一発ということですよね。実に母らしい料理じゃないか。
ミョウガはたっぷりと使うのが正解
前段として、ナスは角切り…とも言えないほど大き目の格子状に、ミョウガは大きさによってそれぞれ2等分か4等分に切り分けておきました。
もらったミョウガは漬物用に5、6個を残しました。が、結論から言うと全部入れちゃえばよかった。茹でることで思ったよりもカサが減るので、遠慮せずにこれでもかと使うのが正解でしょう。
どうせミョウガとナスから水分が出るので、麺つゆと水で煮汁の味を調節しつつ、総量としてはチョイ少なめぐらいにしたつもり。
ナスに味が染みるまで煮る
それでは調理していきましょう。まずは十分に熱したフライパンにごま油をひき、ナスから炒め始めて。
余計に動かしたりせず、焼き目をつけるイメージです。この「焼き目をつける」ってやつ、毎回書いている気がしますが…要するにわたしはこの作業が好きなんだろうな。
続いてはミョウガです。炒めるべきか炒めざるべきかを迷ったものの、どうせなら油と和える程度のノリで火を通しておくことに。
そうしたら別途沸かしてあった煮汁にイン。
ほら。めっちゃ水が出てきた。これは主にミョウガからの水分だと思われます。たっぷり入れましたからね。そしてその分ミョウガのカサが減るんだとすれば、そりゃあ少なくなるよな~っていう。
あとはナスにしっかり味が入るまで煮込んで、少し冷ましたら出来上がり。
ミョウガがナスを旨くする
これ旨い!さすが母ちゃん。
味付けはマジで麺つゆのみなので推して知るべし…という程度のはずなのに、やっぱりミョウガが入っていると違います。その複雑な風味が加わることで、ただナスを煮ただけより格段に旨い。大人向きの味わいでしょう。
味変には七味がおすすめ。画像には撮っていませんが、味が合うだけでなく赤が加わることで彩も良くなりますよ。
驚くことに、ある程度食べ進めた時とつぜん「あ、これ母の家で何度か食べてる料理だわ」と閃きました。我ながらこの呆けっぷりは何なんだ…日々ボンヤリ生きているせいで脳細胞がヤバいぜ。夏野菜のパワーでちょっとはシャキッとしないとな~なんて反省してみたり。
簡単で美味しいのでぜひお試しください。
以上、「ナスとミョウガの簡単煮物」の作り方をご紹介しました。