ロゴマーク 2020/07/07 プラモデル

速乾性で隠ぺい力抜群!【初めてのアクリルガッシュ筆塗り 後編】

ライター町田
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「アクリル絵の具」と間違えて「アクリルガッシュ」を購入してしまったおじさんが筆塗りに初挑戦する記事、後編!

前編:自作のウォーターパレットを用意する

絵具の準備を整え、今回はいよいよ実際に塗っていきます。実験体はいつもの通りHGズゴックちゃんに依頼。

HGズゴック 足パーツ
足パーツに筆塗りしてみようと思う

毎度お世話になってます。

抜群の隠ぺい力だが仕上がりのテクスチャは独特

ラッカー塗料を筆塗りした際の色に合わせて、青色で塗ってみることに。

アクリルガッシュ
一応色を合わせておく

コバルト・ブルー、ジェット・ブラック(食らいついたら離さない、ブラックドッグだ!)、バイオレット辺りを混ぜたら同じような色になりそう。

実際は緑も混色した
実際は緑も混色した

【絵の具2:水1】のイメージで筆に水を含ませつつ、バーっと全体を塗ってみました。

アクリルガッシュ筆塗り1回目
アクリルガッシュ筆塗り 1回目

塗料が乗っているところと乗っていないところのムラがすごい…まぁ、初めてなのでこんなもんでしょう。

見ての通りラッカー塗装を遥かに凌ぐ隠ぺい力です。こいつはいいぞ!

裏面のムラについてはこれ、塗料が弾かれてしまったんですよ。筆ムラの出方や様子に応じて塗料を薄めてみたところ、このように弾かれてしまいました。

とはいえムラなくキレイに塗るためには、薄めの塗料で重ね塗りしていくしかないんじゃないかと思うんだけど…たぶん。何らかの工夫が必要そうです。

アクリルガッシュ重ね塗り3回目
重ね塗り3回目

重ね塗り3回目にしてこの仕上がり。筆ムラは酷いが隠ぺい力はマジですごい。本来であれば「ムラなく書ける」ことがアクリルガッシュの特徴でしたので、ムラについてはひとえに私の塗り方せいだと言えましょう。要練習ですな。

それにしても独特のテクスチャーだと思いませんか。

確かにツヤ消しではある。でも「つや消しクリア」とは根本的に違う。説明書によると「ベルベットのような美しいツヤ消し」という表現でしたが…確かにそんな風に見えるかも。

「筆ムラを削り落として塗り直す作戦」は通用するのか?

ラッカー塗料を筆塗した際には、出来てしまった筆ムラを一度やすりで削り落としてから塗り重ねることで、なんとかリカバーすることができました。アクリルガッシュにも通用するのでしょうか。

とりあえず粉っぽい表面を均してみようということで、キッチンペーパーで強めに擦ってみました。

アクリルガッシュで塗ったパーツをキッチンペーパーで擦った
左:擦っていない 右:擦った

若干のツヤが出ただけで筆ムラの解消には至っていません。っていうか凸の頂点にツヤが入ることで余計目立ってしまった気がする。やっぱり削ってみよう。

800番の神ヤス 1200番のペーパー
800番の神ヤスや1200番のペーパーで
アクリルガッシュで塗ったパーツの筆ムラを削る
右:削ってみた

それなりに表面は均せましたが、円で示した部分の塗料が剥げてしまいました。この作業でこうなること自体は想定内だとしても、ラッカーに比べてだいぶ剥げやすかったのは事実。爪の先など固い部分が擦れると「カリッ」と簡単に取れてしまう印象です。仕上げのコーティングは必須かもしれませんね。

…っていうかこれ、ラッカーのスプレーは大丈夫なのかな?

アクリルガッシュ塗り直し
右:さらに塗り直してみる

大きな筆ムラについては結構解消されたように見えますが…パッと見の印象はあまり変わりませんねぇ。この作戦は最終手段ということで、まずはムラなく塗れるように練習してみようと思います。

後は自由に塗ってみたい!

実は、ここまでの作業で楽しい気分がマックスになっていました。

気持ち的にシンナーを使っていないことが大きいのかも。「有害なものを使っているから早く終わらせたい」という焦燥感に駆られることも無く、臭いや家族の顔色を気にすることも無く。工夫しながらゆっくりと塗れる。

ベタ塗りの実験としてはそれなりに雰囲気がわかったので、こうなってくると後は自分のイメージのまま塗ってみたい気持ちが抑えられません。

アクリルガッシュ 茶色・黄色なども加えて(最終的には赤も)
茶色・黄色なども加えて(最終的には赤も)
気持ちのままに塗ってみた
気持ちのままに塗る!

最後にラッカーのつや消しクリアでコーティングして、完成です。

アクリルガッシュでHGズゴックの足を筆塗り
正面
アクリルガッシュでHGズゴックの足を筆塗り
アクリルガッシュでHGズゴックの足を筆塗り
横 逆サイ
アクリルガッシュでHGズゴックの足を筆塗り
後ろ

ラッカーのスプレーは問題なく使うことができ、独特のテクスチャーも解消されました。「むしろ活かしたい」という場合はコートしないほうが良さそう。

塗っているうちに段々感覚が分かってきたように思います。試行錯誤しながらの作業でしたが、最終的には意外と思い通りの雰囲気を出すことが出来ました。


これ…正直メッチャ楽しかったんですよ。


プラモ作ってるっていうより絵を描いている気分。そういえばわたしのプリミティブな創作活動って音楽でも文章でもなく、絵だったんですよねぇ…。元々好きなんですよ、絵。そんなどうでもいいことに思い至ってしまうぐらい熱中してしまったという。

アクリルガッシュ筆塗り 初挑戦のまとめ

最後に今回の感想を箇条書きでまとめておきます。

  • 隠ぺい力は間違いなく強い
  • 塗料を薄めた際に弾かれないような工夫が必要→やすりで表面を荒らしてみるか?
  • ウォーターパレットを使えば乾燥を恐れず塗れる
  • しっかりと乾いた後なら重ね塗りしても下地が落ちることは無い
  • 固い物に「カリッ」と擦れると剥げる
  • ラッカーのつや消しクリアでコーティングできる→エナメルでウェザリングできるということ
  • 【隠ぺい力が強い=透明度が低い】ということを考慮して重ね塗りするとうまくいく

今回のところはこんなもんかな。

非常に楽しい作業でしたので、今後何体かのガンプラはこの塗装方法ありきで作成するつもりです。気が付いたことがあれば都度書き留めていきますが、これからアクリルガッシュ塗装しようと思っているどなたかの参考になればこれ幸い。



さて。現在のHGズゴックちゃんの様子です。

HGズゴック 現在の状況
おらぁぁぁぁ(怒!

チグハグでごめんよ。心苦しいぜ…。

脚部のパターンで全身を塗ってやればそれなりに体裁も整うんだろうけど…。比較としてラッカー筆塗りをした箇所も残しておきたいんだ。

それに未だ更地のボディや爪部分なんかはまた違う実験に使えるし…ね♡。


アクリルガッシュの筆塗り、初挑戦の様子は以上です。


次回もお楽しみに!

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