去年の夏、海水浴を楽しんだ数日後に初めて蕁麻疹が出ました。
元々肌が弱いこともあり、その時は「日焼けのせいかな?」ぐらいに捉えていたのですが、結局それから今まで継続的に蕁麻疹が出続けています。厳密に言うと全く出ないという日は一日も無いくらい。
このたび薬局で「ジンマート」という蕁麻疹用のお薬を購入してきましたが、正直それほどは期待していません。言ってみれば「どの程度の効果があるのかな?」という興味の方が強いぐらい。
せっかくなので使用感や病状の経過などをシェアしてみたいと思います。
前提条件いくつか
経過を辿る前に、その前提となる条件を書いておかなくてはいけませんよね。
何しろ薬の効果っていうのは本当に個人差があるもの。ある人には効いてある人には効かない。…ぐらいならまだしも、ある人にとっては有害だったなんてオチもあります。以下の前提条件をよくお読みいただいた上で、あくまでわたしの個人的な感想・効果として読み進めて頂ければ幸いです。
尚、こういった薬効の検証にありがちな所謂「ステマ記事」ではございませんので、そこだけは疑われることの無きよう。
1.わたしはステロイドを恐れていない
生来アレルギー体質だったわたしがアトピー性皮膚炎になったのは20代の半ば頃からでした。
それから何年もの間、ネット上に飛び交う「ステロイドは超危険」説を鵜呑みにして症状は順調に悪化。初めて皮膚科でステロイドを処方していただいた時には、お医者さんに「よくこんなになるまで放っておいたね」と褒められたものです。
初めはおっかなびっくりでしたが、お医者さんの指示通りの用法・用量を守ってステロイド軟こうを塗り続けた結果、それまで何年も苦しんでいた症状がものの数ヶ月できれいさっぱり治ってしまったという。自分の馬鹿さ加減に呆れかえったのは言うまでもありません。
もちろんアレルギー性の疾患なので「完治する」ということはなく、現在でも適宜ステロイドを用いながら「上手に付き合っている」といった感じです。
以上のような経験からわたしはステロイドに対する悪意や恐怖心は全く持っていません。つまり「非ステロイド」という文言に惹かれてジンマートを買ったわけではない、ということをお伝えしておきたいのです。
あくまでわたしの場合ですが、蕁麻疹のかゆみに対してステロイド軟こうは期待した効果が出ないんですよねぇ。それに、ジンマートならではの効果があるなら身をもって試してみたい。
要はいつもの実験癖ですね。
2.皮膚科にはまだかかっていない
これがまずダメだろっていうツッコミを自分自身でせざるを得ないのですが、正直に書きます。皮膚科にはまだかかっていません!
ネットで調べたらまんま慢性蕁麻疹の症状だったのでもうそれでいいかなっていう…。ダメなんだけど。自然治癒をボンヤリ期待しながらほぼ一年が経ち、結局何の変化もないまま今に至るのであった。
なので慢性蕁麻疹であるという正式な診断も下されていなければ、蕁麻疹に対するお薬も使ったことはありません。
3.現在の症状
主な症状は膨疹と紅斑で、大雑把に言うと「なんらかの刺激があった場所」を起点に地図上に広がるパターンが多いかな?とはいえ、そうでないパターンで症状が始まることもままあるのが困ったところ。原因がハッキリしていれば対処のしようもあるのですが…。
参考画像を掲載しますので苦手な方はご注意を。
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少し結果に触れてしまうとジンマートを使い始めて以来大きな膨疹が出ておらず、自分自身の症状の画像を用意することができませんでした。
ゆえに上の画像は無料素材をお借りしたものですが、わたしの症状もほぼ相違なくコレなのです。
ほんのわずかな膨疹・紅斑から始まり、もちろんかゆみを伴いますので掻くことにより(刺激が加わることにより)短時間の内に拡がって、画像のような状態が出来上がると。酷い時には背中一面がこんな感じになることもあります。
ひとしきり痒みと腫れの暴風雨に見舞われたあと数時間で元に戻ってしまうのがまた不思議なところ。赤みについても長くて1日も経てば何もなかったかのように鎮まるのです。まぁ、その頃には別の箇所に蕁麻疹が出てるんですけどね…。何なんだこれは。
ジンマート、使用開始!
以上、必要なことですので長々と書きました。ここからが本題です。
上の細長い箱が塗り薬で、下の箱が飲み薬だそう。
わたしは羞恥心のすり減ったおじさんなので、最後の「じんましんが見える部分に出来て恥ずかしい」意外は見事に当てはまっている。これはジンマートを使うしかないな。
参考までに、現在わたしの腕はこんな感じ。
腫れたあと数時間が経った箇所です。まだ少し腫れと赤みが残っていますが、感覚としてはすっかり収まっている状態。
ちなみに昨晩じんましんが出た箇所はこちら。
昨夜はちょうど先にご紹介したような病状になっていたものが、夜が明けるとここまで直っちゃうんだから。不思議ですよねぇ…マジで何なのこれ。同じように慢性蕁麻疹でお悩みの方なら大きく頷かれているのではないでしょうか。
わたしなりのジンマートの使い方
使い始めて3日が経過したわたしなりの使い方をご紹介します。
今後、特に断りがない限り同様の使い方をしていますのでお含みおきください。
痒くなり始めたら「躊躇なく何度も」塗る
わたしの場合、蕁麻疹が始まる前には必ず「種」のような小さい発疹ができます。
それを気づかぬうちに刺激して、もっと痒くなって、そうなると今度はわかっているのに我慢できなくて掻いてしまい、そこからどんどん拡がっていく…というのが定番のパターン。
なので「種」を見つけたら速攻で、かつ躊躇なく何度も塗ります。
2つの赤い斑点が患部で、少し刺激してしまい拡がり始めた状態。塗り薬はステロイド軟こうなどに比べてさらりとしていて伸びが良く、とても塗りやすいと感じました。メンソールの匂いがします。
塗ってすぐにかゆみが収まるような強い薬効は感じませんが、メンソールの冷感による適度な刺激があり、それが「軽く掻いている」程度の満足感にはなっているかな?
1回塗っても痒みが我慢できないようなら、掻く代わりに躊躇なく、同じ場所に何度も塗るようにしています。おかげで3日の内に1/3程度は消費してしまったかもしれない。
これ以上悪化することなく鎮静化しました。この赤みの引き方は、何も塗らなかった時に比べると明らかに効いていると言えるでしょう。
錠剤は寝る前に飲む
錠剤の方は一回一錠で、12時間は効果があるそうです。
意識がある時は塗り薬で対応できるので、就寝中に無意識で掻くことのないよう寝る前に1錠飲むことにしました。
こちらもある程度の効果はあるように感じています。
少なくとも飲み始めて今日まで「目が覚めたら既に掻きまくった後で、腫れてしまっていた」ようなことはまだ一度も起きていません。ちなみにわたしはこの錠剤を飲むと眠くなるので、日中に飲むときは注意した方が良さそう。
3日間使ってみての感想
ジンマートを使い始めてから、結果的に大きな蕁麻疹を一度も起こすことなく過ごすことが出来ました。こんなことはこの1年間で初めてです。やはり一定の効果はあるものと思われます。
ただこれが100%薬効のせいなのかと問われればそれはわかりません。「ちょっとでも痒くなったら掻かずに塗る」という意識そのものが効果を生んでいるようにも思えるし。病気に対するマインドセットって本当に大事ですからね。
引き続きジンマートを使いつつ、また良きタイミングで経過報告します。
以上、ジンマートを使い始めて1~3日目までのご紹介でした。
このシリーズの記事
- ※この記事 ジンマートの効果を検証【初日~3日】
- ジンマートの効果を検証【4日~9日目】
- ジンマートの効果を検証【10日~約1ヶ月】