夕飯の献立に迷いつつスーパーのお肉コーナー辺りを徘徊しているとき、その安さに思わず二度見してしまう存在。それが鶏むね肉。
その昔、何かの料理に鶏むね肉(ささみだったかも)を使ったところ、なんて言うか…「固く絞ったシーチキン」みたいなバッサバサの仕上がりになってしまったことがあり、以来わたしは鶏むね肉を避け続けてきました。
つまり実のところは、二度見はするものの結局ため息とともに通り過ぎるだけの存在。それがわたしにとっての鶏むね肉。
…だったのですが、このあいだ妻に「鶏むね肉がしっとりと仕上がる茹で方」を教えてもらい、最近はちょくちょく使うようになったのです。
とっても簡単なんですよ。
しっとり茹で上がった鶏むね肉にタレをかけて食す
材料(4人分)
- 鶏むね肉…700g
- 塩・コショウ…適量
- しょう油…適量
- 酢…適量
- ラー油…適量
- ごま油…適量
- 砂糖…適量
- ニンニク…1片
鶏むね肉、驚異の700g!
これはたまたま多めに買ってきてしまっただけなので気にしないでください。700gでおよそ270円ですからね。むね肉マジでめっちゃ安くて感動するわ。
しょう油以下、いつもの適量軍団はタレの材料でございます。
今後ともよろしくお願いいたします。
材料の下ごしらえ(特にやることは無い)
下ごしらえと言っても特にやることはありませんが、皮や脂の部分は今回の料理に使わないので取り除きます。
厚みのある肉を取り扱うときのいつもの鉄則「常温に戻しておく」は今回ももちろん適用で。
料理する10分前ぐらいになったら下味として塩コショウぐらいはしておいてもいいんじゃないでしょうか。祖父母の教えか何かで「下味は絶対つけたくない」というポリシーをお持ちの方はもちろんしなくても大丈夫です。
調理開始(特にやることは無い)
調理と言っても特にやることはありませんが、お鍋でお湯を沸かしたら鶏むね肉を入れ、一度温度が下がり再び沸騰したタイミングで火を止め、あとは自然に冷めるまでそのまま置いておけば勝手に完成します。
大雑把に分類するならば、これは「低温調理」の一種なのでしょう。
上記の手順を用いれば、おおよそどんな大きさのむね肉に対しても、余熱でいい感じに火が通ると。
なので、極端に大きかったり小さかったりする場合は微調整が必要です。
小さいささみ肉なんかを使う場合は、お鍋に入れたら再沸騰を待たずに数秒で火を止めてしまった方がよかったり。この辺りは感覚ですね。
タレでも作りながら待っていればいいじゃない
それでは、お肉が冷めるのを待っている間にタレでも作っておきましょうか。
■左:大人用
→しょう油・酢・ラー油・砂糖・長ネギ・ニンニクすりおろし半片分をお好みで混ぜ合わせたもの
■右:子ども用
→しょう油・酢・ごま油・砂糖・ニンニクすりおろし半片分をお好みで混ぜ合わせたもの
わたしと妻の分はややピリ辛で、かつ夫婦ともども大好きな長ネギを4番バッターとしてイン。子どもたちの分はラー油の代わりにごま油を、そして2人とも大嫌いな長ネギには戦力外通告を突きつけてアウト。
2種類作るのはやや手間ですが、どうしてもピリ辛を求めてしまう、大人たちの涙ぐましい努力ということで。
しっとり茹で鶏(タレ2種)完成!
本当にすごくしっとりと茹で上がるんですよね~。美味しい。
食感の柔らかさもさることながら、鶏肉の旨味も十分に楽しめます。それに最近のわたしの胃事情からすると、むね肉のアッサリ感は非常に嬉しいんですよね。この脂肪分の少なさは筋トレをしてる方なんかには最適なんじゃないでしょうか。トレーニングで唸った筋肉にたんぱく質が効いちゃってもう、ヤヴァイんじゃない?知らないけど。
タレにちょっと変化をつけてやるだけで、簡単に色々なバリエーション展開ができるのも魅力です。もちろん、普通にサラダチキンとして食べてもいいわけで。
今回は、鶏むね肉でもしっとりと仕上がる茹で方をご紹介しました。
ぜひお試しください。