このプラモ最大の難所である(であろうと勝手に決めた)フィギュアが完成したんだから、逆に言うともう怖いものは何もないのだ。
意気揚々と次の工程に進むことができるぞ。ちょろいね! ※記事タイトルへの伏線乙
コクピットの組み立てと塗装
あくまで説明書通りに作り進めるのがわたしの流儀。なぜなら自己流で工夫できる技量が無いからね!というわけで次はコクピットを作っていく。
コクピットは大きくてかっこいいぞ
コクピット蓋部分の開閉シリンダーは先に塗装しておいた。
あとは表面処理とかゲート処理ね。
フィギュア塗装ではアクリルガッシュやアクリル絵の具が乗りにくくて苦戦したので、もう面という面をやすって荒らしておくことにした。写真で見ると随分雑に見えるが…まぁいいか。自分としては丁寧にやったつもりなんだけどねぇ。写真怖いぜ。
「プラモデルと言えばガンプラ」なわたしにとってこのコクピットは魅力的すぎる。ディテールが細かい。何より大きい。要するにかっこいい!!ガンプラでこのサイズ感のコクピットなら本体はどんだけデカいんだって話だからね。もしかしたらそんなキットもあるのかもしれないけど。
そして同時に思った。
この内部塗装もフィギュアに匹敵するぐらいややこしいのではないか、と。そしてふたを閉めたら見えなくなるという逃げ口上が効く部分でもあり、後回しにしたら終わるのではないか、と。
先に塗っちゃおうかなって
嫌な予感を払拭すべく、先に塗ることにしました。いつも通り成型色活かしの部分塗装でね。
いきなり塗り終わり画像をどうぞ。
金属っぽいところはチタンシルバーとチタンゴールドで適当に。フットペダルはチタンシルバーに黒を混ぜたもので変化を付けた。それ以外のパイプ類や、一段濃いブルーグレーの箇所などは、せっかくなので今回初導入のエナメル絵の具で。ちなみに配色は自分好みですので「本物と違うじゃないか!」って怒らないでね。自分好み最強!!
エナメル絵の具の良し悪し
さて。エナメル絵の具を初使用してみた感想を書いておこう。
率直に言って自分としては使いやすい塗料だと思った。まさに「自分好み」というところか。
どの色もガッシュに比べて隠ぺい力が低く筆ムラも出るので、キレイに仕上げたい諸氏には向かないかもしれない。しかしわたしはこのムラっ気が好みなのである。
隠ぺい力の低さも、逆に言えば下地のニュアンスを活かして塗ることができるので便利だ。早くボディーの広い面を様々な混色で塗りたいなぁと今から楽しみになってしまった。モチベーションが上がるのはいいことですな!
参考アイテムShuttle Art アクリル絵の具 15色セット
仕上げのウォッシングをぶちかます
もちろん汚しも済ませちゃいます。しばらく振りのウォッシング作業は何だか緊張するぜ。
右にあるのは廃油ではなく、れっきとしたエナメル塗料で、黒と茶色の混色を多めのエナメルシンナーで希釈したものだ。こいつをパーツ全体に塗ってしまって、ある程度乾いた後に拭き落とすことで油汚れ風のテクスチャを付けるのが「ウォッシング」という作業。これがまた楽しい。
大事なことを書き忘れていた。事前にパーツ全てにラッカーのつや消しクリアーを吹いています。
そうじゃないとエナメルを落とす時にせっかく塗った部分塗装まで取れちゃうからね。さらにはエナメルシンナーがプラに浸透することへのガードにもなり、エナメル割れを防げるというわけ。これで全ては安心。 ※伏線乙
本題に戻そう。
パーツは見事にドロドロになってしまったが、この汚しをどれだけ、どのように落とすかがウォッシングのポイントになる。落としすぎれば意味が無いし、かといって汚れすぎていても現実味が無い。好みの塩梅を狙ってティッシュや、綿棒や、筆などを使って塗料を落としていく。
可もなく不可もなく、ちょうどいいのではと思うんだけどどうだろう。
うんうん!なんかいいぞ!かっこいいぞ!こんな風にガラッと雰囲気が変わるからウォッシングって好きなんだよなぁ。久々だったけどめっちゃ楽しい!
コクピットの雰囲気に合わせてキリコさんもザブッとウォッシングしてやった。
いやぁ…やはり難所のフィギュア塗装をクリアしたことで少しだけレベルアップ出来たのかもしれない。コクピットも細かい塗装があったし、何より久々のウォッシング作業も行ったのだが、実に滞りなく済んでしまった。ちょろいね!プラモデルちょろいわぁ!!
割れた(直球
はいさっきの全部嘘ですスイマセンでしたプラモデルめっちゃムズい1mmもレベルアップしてません本当にごめんなさい
なんかもう色々大変なことになってますが、始めに、蓋と本体の接続パーツの可動部分が割れたわけ。ここは如何にも割れそうだと相当注意して塗ったのに割れたわけ。背に腹は代えられないのでランナーをギプス代わりに接着固定し、少しでも目立たなくなるよう全体をシルバーで塗った。ここまではギリなんとかなっていた。
だが件の接続部分、どうやら前後反対に取り付けてしまっていたことが発覚。絶望しながらそれでも何とか取り外せないかと試行錯誤していたところ、その周りのパーツを巻き込んで文字通り崩壊。上の画像はブラックジャックのオペよろしく、10個前後に分裂した小さいパーツをピンセットと接着剤で強引につなぎ合わせたところなのだ。しかし、そもそも結構な力がかかる可動部だったので、どんなに直してもまた別のところが割れてしまって。最後は泣く泣く諦めるに至った。
オチとしてはね…これ本当に意味わかんないんだけど実は合ってたの。
前後反対になってなかったの。
間違ってなかったことが発覚した時は流石に呆然としてしまったんだけど、エナメル割れで混乱していたのかなぁ。説明書も確認せず「あ!よく見たらこれ反対じゃん!」って思い込んじゃって。この宇宙一無駄なスクラップ&ビルドにはプラモデルの神様も「はて」と首をかしげることだろう。この時ほど直前のセーブ地点まで戻りたいと思ったことはない。こんな思いをするのなら花や草に生まれたかった。
生存者である画像右の三本と襟に当たるパーツは取り外して、あとは悲しいけど捨ててしまおう。破損したパーツは部品通販で購入することになるので、パーツが届くまでの間に次の項を進めてしまおうと思っている。はぁ。
それでは次回!
はぁ~…