ある朝カーテンを開けると、雪が薄っすらと積もっている。
そして数日かけてゆっくり溶けてきたかと思いきや、翌日起きてみるとまた薄っすら積もっている。夜のうちに降ったんだねぇ。今年になってこんな様子が続いていて、気持ちよくスケートボードができた日が果たして何日あったのだろうか。
こうなると嫌でもプラモデルが捗ってしまうわけで。
結局、キリコさんの塗装を先に済ませてしまうことにしました。その方が絶対にいいと思う。後回しにしたら間違いなく終わると思う。
アクリル絵の具とアクリルガッシュでプラモデルを塗るぞ
雪が降るなら雪の遊びを、ということで先の休日はスノーボードを楽しんできた。快晴の青空と白いゲレンデのコントラストはやっぱりいいね!
というわけで。
塗装をするにあたって、今回初導入してみたアイテムがこちら。
今まで使ってきたアクリルガッシュの兄弟のような塗料。ガッシュに比べて含有される顔料が少ないため、透明感のあるテクスチャが特徴、なんだそうですぜ。ガッシュはストレートで強い塗料なので、もう少し微妙なニュアンスを表現してみたいなぁと思って購入してみた。
参考アイテムShuttle Art アクリル絵の具 15色セット
参考アイテムターナー色彩(Turner Color) アクリルガッシュ 13本(12色)スクールセット
せっかくなのでガッシュとどう違うのか、試し塗りでもしてみましょうかね。
チューブから出した感じはあまり変わらないようだ。そもそも色が違うのはご愛敬。どちらも同じ「Burnt Sienna」という色なのだが、メーカーが違うとこれだけ差が出てくるらしい。ガッシュと同じメーカーの製品を買えばよかったと少し後悔…。
絵の具で塗った箇所はガッシュに比べ下地が透け、光沢があるのがお分かりかと思う。ニュアンスを出すにはピッタリだと思うんだけど、どうなんでしょうね。
ちなみに「スコー」部分は絵の具とガッシュを混ぜて塗ってみた。全然問題無さそうなので場合によっては混ぜてみるのもアリかも。
それじゃあ塗ってみようか!
キリコの塗装、完了!
出来た!出来たよお母さん!
…
過程、一切なし。
…というのも申し訳ないので、特に秀でた所のない筆塗りではあるが何をしたか一応書いておこうと思う。
キリコフィギュアの肩アーマー、靴、膝あて肘あて、髪の毛など、下地の色が全く違う箇所についてはアクリルガッシュで。単一色ではつまらないので、明るい茶色、暗い茶色、緑っぽい青、黄色っぽい青など、飽きないように様々な色を使って塗装した。肩アーマーや髪の毛辺りをよく見ていただければお分かりいただけるかもしれない。バックルなどのシルバー部分にはエナメルのチタンシルバーを使用。
基本塗装の上から全身に、薄めたアクリル絵の具で汚れ塗装を試みたのだが、塗料の乗りが悪く思ったような効果は得られなかった。詳しくは後述する。
目は一応入れたのだが、どうも優等生的な表情に見えてしまうのが嫌で、だったら塗らないほうがかっこいいじゃん、と潔く落としてしまった。
この段階でラッカーのつや消しクリアーを全体に吹き付け、乾燥を待った後エナメルのサンドイエローで埃っぽくドライブラシ。髪の毛は薄めたエナメルブラックでニュアンスを出し、別途ラッカーのクリアグリーンで裏から塗装したバイザーなどを組み上げ、完成。
こうしてみるとゲート処理が甘かった箇所や、一部「ここはまぁ塗らなくてもいいかな」とオミットした箇所ばかりがどうしても目についてしまうが…まぁいいんだ。これでいいのだ!
それはそれは辛い戦いだったんだよ
これがまたすっごい大変な作業になってしまって…。過程をパシャパシャ撮るような心の余裕が無くなってしまったんだなぁ。
「塗料の乗りが悪かった」と前述した通り、ガッシュでさえこの有様。爪の先などが少しでも触れようものなら一発アウトなのはもちろんのこと、なんなら「ちょっとしっかり目に持つ」程度でも塗装が剥がれてしまう。今までこんなことなかったんだけどなぁ。
今回このプラ素材との相性が悪かっただけなのか、それとも今までがたまたま良かっただけなのか。
いずれにしろ今後は、塗装面に対しては「やすりであらかじめ表面を荒らしておく」などして対処してやるつもりだ。ガッシュでさえこんなだから、絵の具の方は完全に弾かれてしまい(汚しということで相当薄めていたし)、歯が立たなかったのである。
とても細かい塗り分けが必要な塗装だったので、どうしてもハミ出しや塗り足りなかった部分がでてきちゃうわけ。そういった箇所をリタッチしている間に違う箇所が剥がれてしまい、今度はそこをリタッチしなければいけなくなるわけ。塗っては剥がれ、剥がれては塗ってを繰り返し、なんとかつや消しクリアーでコーティング出来た時には文字通り胸を撫でおろしたものだ。こうなればビクビクせずとも普通に手に持って大丈夫だからね。
とはいえ、うっかり落として削れでもしたらマジで悔し涙が滝のようにこぼれてしまうので後は完成まで大事にしまっておこうと思う。
なんとなくこのプラモで一番の難所を超えた気が勝手にしているんだけど、実際はどうなんだろう。後はたぶんロボットだけなんだから、恐らくはガンプラとそう違わないはず。とにかく引き続き制作を進めていこうかね。
それでは!