小さい頃、父の戸棚に飾ってあった小さなロボット。今になってみればボトムズのスコープドッグだったそれをいつの間にか見なくなったわけは、どうやら弟が何かの折に壊してしまっていたらしい。
恐らく父が作ったものだったのだろうと思う。今の感覚で言うとよくできた食玩ぐらいの雰囲気だったが、あれはちゃんとしたプラモデルだったのかなぁ。いずれにしろ我が弟は、数年前に父が亡くなったあと、そんな昔のことを思い出しては罪の意識に苛まれていたそうで。人が亡くなるということは少なからずそういうニュアンスがあるものだ。
で。
こうなったら一丁お供えしてやろうとスコープドッグのプラモデルを購入した弟くんではあったが、彼自身はあまりプラモデルを作らない。そこでわたしにご依頼が来たというわけですな。導入終わり!
箱のデカさとパーツの多さに戦慄する
それがこれなんだけどね。
えっと
デカくない?
この箱を玄関で手渡されたとき、予想外のデカさに一瞬でスリープ状態に入りかけたわたしを見て弟がすかさず「これバリエーションを選んで作るやつだから、箱の中のパーツ全部組むわけじゃないみたいだから、大丈夫だから!心配しないで!」と叫んだものだったが、本当か?本当なのか弟よ!?
…
本当なんだろうなぁぁぁぁ~! なぁぁ~ なぁぁ~…(エコー含む
気になるパーツいくつか
とはいえせっかく蓋を開けたんだ。このままそっ閉じしてしまっては先に進めないじゃないか。せめてビニール袋からは出しておきたい。
ボルトというからにはボルトなんだろうね。わたしが今まで作ってきたガンプラでは一度もお目にかかったことの無い類のパーツ。怖い。
もうフィギュアと呼んでいい程の大きさ。これが主人公のキリコさんなのかなぁ。妙に赤い。怖い。
明らかにガンプラより一回り大きい手。もしかして本体も相当大きいのでは。怖い。
ここまでのノリでなんとなくお分かりいただけているかもしれないが、そう、わたしは全くと言っていいほどボトムズを知らない。スコープドッグという兵器が活躍するアニメだということ、主人公がキリコという名前だということ、それとスコープドッグってガンダムやなんかに比べてずっと小さいんだよね? ね? そんなところで打ち止めだ。「ターボカスタム(ザ・ラストレッドショルダー版)」って言われてもちょっと…困りますぅ。と、いうのが偽らざる本音なのだ。
ちなみに私のペンネームはジョルジュ・デ・キリコさんから頂戴したもので、こちらのキリコ・キュービィーさんは一切関係ありません。一応ね。
こんなに立体的なシールが付属していた。ガンプラのモノアイみたいな安っすいペラペラシールじゃない。素敵。
なんかコレだけ単品でラッピングされていたので念のため未開封のままにしておいた。もしかしてこの中に先ほどの赤人間が座ることになるのだろうか…想像するとテンション上がる。素敵。
どう並べても机に収まらなかったので潔く諦めてしまった。この量でございますよ。
ま、とにもかくにも弟が「大丈夫(何が?)」と言っていたのできっと大丈夫なんだろう。とにかく説明書通りに制作を進めて、難所にさしかかったらその時に困ろう。そんなわけでしばらくお付き合いいただくことになりますが、よろしくお願いします。
最後に。プラモの記事ではいつも最後に登場して恨み節をかましていたガンキャノンさん。実は随分前に完成させていたのであった。そちらもおいおい記事にしていこうと思っているのでお楽しみに。
それでは!