ロゴマーク 2019/08/21 お酒とおつまみ

熱処理ビールのレトロな魅力「サッポロラガービール」【感想&レビュー】

ライター町田
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長野市権堂のイトーヨーカドーで、こんなビールを発見しました。

サッポロラガービール
サッポロラガービール

わたしが普段利用するツルヤには(恐らく)置いていない銘柄だったので、物珍しさに購入。

レビューしてみようと思います。

「熱処理ビール」って何よ

恒例の裏書チェックから。

北海道でビールづくりが始まった当初は、瓶詰後の異常発酵や微生物汚染などの対策が大きな課題でした。1888年、ドイツ人技師の指導のもと低温殺菌技術を導入。「SAPPORO・DAMPF・BIER」が誕生します。DAMPFとはドイツ語で蒸気のこと。蒸気を活用して比較的低温で加熱殺菌することで、長期保存や遠距離輸送が可能になり、販路拡大へと繋がりました。

サッポロラガービール 缶の裏書より

参考:サッポロラガービール|サッポロビール

なるほど。

安定した品質を保つために、加熱殺菌処理をしてから出荷していたということのようですね。調べてみると、こういった処理を施して造られるビールを「熱処理ビール」と呼ぶそうです。

ビール酵母を加熱により殺菌する

ビールは、麦芽に含まれる糖分をビール酵母が分解する「発酵」という過程を経て造られる、ということは以前お話ししました。

参考:ラガービールとエールビールの違いって?

このビール酵母、当然と言えば当然ですが、そのままにしておくとビールが完成した後も働き続けます。それが裏書に記載のあった「瓶詰後の異常発酵や微生物汚染」というような問題につながってくるわけですね。

そうならないよう、熟成が終わったビールに加熱処理を施してビール酵母を死滅させたものが「熱処理ビール」です。


1888年当時、サッポロビールでは蒸気式の低温殺菌で熱処理をしていたんですねぇ。奥が深い。


ちなみに、熱処理を施さず「ろ過」によってビール酵母を取り除いたビールこそ、我々が普段耳にする「生ビール」。この辺りはもう少し勉強してから改めてまとめてみるつもりですので、お楽しみに。

程よい苦み!熱処理ビールならではのどっしりとした味わい

それではグラスに注いで、いただきます。

サッポロラガービール
いただきま~す!

今日は、ぼたんこしょうのしょうゆ漬けをおつまみに。

参考:ぼたんこしょうのしょうゆ漬け

まず感じるのは、やや重みのあるどっしりとした飲みごたえ。

これは熱処理ビールの特徴だそうで、ビール好きにはたまらないんじゃないでしょうか。もちろん、わたしも好きです。

それと同時に、同じくどっしりとした苦みも感じます。
程度のイメージとしては「アサヒより苦いが、キリンよりは軽い」といったところでしょうかね。好みの範疇ではありますが、ちょうどいい苦みだと思います。



余談として、何よりパッケージがいいなぁ~このビール。

サッポロラガービール 裏面
裏書部分はこんな感じ

懐かしいっていうか…例えるなら「父がテレビでナイターを見ながら飲んでいたビール」って感じ。

こんなパッケージのビールを飲みながら、テレビの中のプロ野球選手になにやら真剣にヤジを飛ばしてたなぁ、なんて、若き父の横顔を思い出したりして。

ちなみに、父はバリバリ健在です。




どうやらキリンやアサヒからも熱処理ビールが発売されているみたい。
気に入ったので、そちらもおいおい試してみるつもりです。

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