昔はWindowsパソコンを立ち上げると
パスワードの入力を求められました。
しかしいつからかかPINの入力を求められるようになりました。
PINは4桁の数字で設定していると思います。
※iPhone等で6桁の場合もあるみたいです。
PINコードと呼ばれる場合もあります。
ここで疑問が生まれてきます。
PINとパスワードって何が違うの?
まずPINとは
Personal Identification Number
という英語の略で本人確認をするための識別番号になります。
これはクレジットカードやキャッシュカードでATMの機械を使う時に入力される暗証番号です。
PINはほとんどの場合4桁の数字の組み合わせなので簡単なものになります。
次にパスワードは
最低8文字以上のものが多くアルファベット大文字、小文字、数字の組み合わせで最近では記号も使えたりして
かなり複雑で長いものになります。
これだけみるとPINは簡単にバレそうでパスワードは強固でなかなか破られそうにない感じです。
というのも使われる用途というか場所が違うからこのような仕様になっています。
PINは端末に入るためだけに使われる識別番号でオンラインには流れません。
ホームページでPINを入力してくださいというのは見たことがないと思います。
ホームページで会員登録をしてログインする時や、オンラインメールの管理画面にログインするときは必ずパスワードを求められると思います。
このようにオンライン上にデータが流れる時はパスワードを要求されます。
漏洩するリスクがあるのでより複雑な情報にしてわからないようにしています。
一方PINはオンライン上にデータが流れる事を想定していませんので簡単な組み合わせの数字になります。
端末にログインしたらそれでPINの役目は終わりだからです。
言い方を変えればパスワードは漏洩するとどの端末からでもオンライン上のサービスにログイン出来てしまいます。
それに対しPINは、漏洩しても端末が無いとその端末にログイン出来ないということなのでリスクにさらされている度合いが違うともいえます。
言い方を変えれば友人のキャッシュカードの暗証番号(PIN)を何かのきっかけで知ったとします。
しかしこれだけでは友人の口座のお金を引き出すことはできません。
友人の口座のお金を引き出すには暗証番号(PIN)とカードの実物がセットで必要です。
このどちらが欠けてもお金は引き出せないので、PINはリスクにさらされている部分が少ないともいます。
物理的にカードを無くしたり盗まれないようにしていればPINがばれてもお金が取られることはないので。
このような理由からPINとパスワードというものが存在し使い分けられています。