料理のポコポコBGM、後編!
後半はご存じ、わたしの大好きな作業であるミキシングです。もうこのためにDTMをやっているんじゃないかっていうぐらい。楽しみ過ぎて体中から変な汁が出てしまっている状況ではありますが、早速始めて行きたいと思います。
「カワイイ感じのポコポコBGM」完成
それでは完成音源からどうぞ。
比較用にミキシング前の音源も掲載しておきますが、両者の音量に大きな差異がありますのでご注意ください。聴き比べる場合は完成音源のボリュームを60%程度に絞っていただくと丁度いいでしょう。
♪カワイイ感じのポコポコBGM
♪ミキシング前【比較用】
例に漏れず今回も苦労しましたよ。
もちろん大好きな楽しい作業だから全然いいんですけどね。それでも煮詰まってくると「はぁ、もう疲れた」「クソが」「はぁ?意味わからん」みたいな言葉が自然と口をつきますよね。これだけはどうしようもないですね。いくら好きな作業だといってもね。
Blipzが2トラックに分かれているのはパンに遊びを持たせたかったから。音のまとまり毎にブロックで区切り、異なるパンに設定した2トラックに振り分けたというわけ。
ミキシング前と聴き比べていただくとその違いがわかりますでしょうか。
実際…あんまり変わらないですよね。なんでこんなクソどうでもいいことをするのかというと、気になったらせずにはおれない性格だからです。わたしのような性格の人物にとってミキシングという作業はクソ以外の何物でもありません。頼まれてもいないのに自ら進んで臭い物を積み上げていく作業、それこそがミキシン …いや。違った。そういったことこそがわたしの楽しみであり、誇りなのです。
今ではわたしがおじいさん。孫に教えるのはもちろんミキシング。なぜなら、彼もまた特別な存在だからです。ありがとうございました。
リバーブ音へのイコライジングを忘れずに
一応書いておきますが、ミキシング作業をバカにするような意図は全くもって無いんだ。プロの音源を聴くと本当に素晴らしいと思うし、音源の良し悪しを決める要素となる大事な作業だとも思う。自分自身の得手不得手を自嘲している、ということでご理解いただきたい。
さて。今回のプチコーナーは「リバーブ音へのイコライジング」がテーマです。
リバーブについてはコチラミキシングや空間系比較でお茶を濁す【のんびりポップ曲 完成】
今回の曲も非常に薄っすらとではありますが、ベースとバスドラを除いた各パートにリバーブをかけています。そして、実はこのリバーブ音にもイコライジングをしているわけですよ。
♪実際のリバーブ音
♪イコライジングを外したらこうなる
イコライジングを外した方の音源、微妙にローとハイが出ているのがお分かりでしょうか。恐らくヘッドフォンで聞けば一発だと思うのですが、モバイルのスピーカーなどではわからないかもしれません。
そもそも各パートにイコライジングを施した音をリバーブに通しているわけで、なぜ二重に?という疑問もおありのことでしょう。もちろん理由があります。
ミキシングの話で度々登場している「低音域問題」がその答え。
エネルギーの強い低音域が各パートで被ってしまうと音源の印象がモワッとして非常に聞きにくくなってしまうため、ベースやバスドラなどキーになるパートを除き、基本的に低音域はカットする方向でイコライジングを進めていきます。…が、リバーブを通すことでわずかに残った低音域がまた復活してくるような作用をもたらす、ということなんです。
画像では低音域のついでに、ハイハットや一部のエレピが放出している高音域も若干落としています。
先述の通り今回はベースとバスドラにリバーブをかけていないのでまだいいものの、これらをリバーブに通す場合は更なる注意が必要。リバーブ音の低音域が全体に「モワワワ~ン」と広がって、他パートをセコセコ調節した意味が無くなってしまうため、カットが必須になってきます。これ意外と忘れちゃうんですよね。
以上、要約すると「リバーブ音も忘れずに美味しい部分を抽出してやるといいよ」というお話でした。
カワイイ感じのポコポコBGMもいずれichiの料理動画に登場する予定ですので、お楽しみに!