「どんなところが美味しいの?」と聞かれたら非常に答えに困るのですが、なぜか時折思い出しては無性に食べたくなる。
それがマクドナルドの普通のハンバーガー。
決して節約しようと思って選んでいるわけでは無い。
他にも魅力的なラインナップがあるのは知っているんだけど、わたしはなぜだかコイツが好きなのです。飽きがこないというか。
何でもない普通のパンに、これまた普通の、牛肉のハンバーグが挟まっていて、後は何だろ?ケチャップやピクルス?
特段変わったものが使用されているわけじゃなさそうだけど…っていうかコレ、自分で作れるんじゃね?
マックのハンバーガーを自分で作ることは出来るのか
思い立ったが吉日!自作してみようじゃないか。
そして先生はすでに目の前にいる。
ネットなどで下調べすればレシピの一つも出て来そうなものですが、それでは楽しみが無くなるので敢えて下調べしません。
あくまで「先生の身体から得られた情報」を元に、一子相伝で作ってみようと思います。
先生の身体を解剖し貴重な情報を得る
先生…アンタの命、無駄にはしないぜ!
バンズ(パンのこと)は軽くトーストしてあるみたい。
そしてメインのパティ(ハンバーグのこと)はおそらく牛肉100%で、味付けはほとんどされていない感じ。塩コショウぐらいはしてあるのかも。
ソースは主にケチャップとマスタードで、ケチャップは我が家で使用している物より若干甘いかな?といった印象。旨味も強い気がします。
あとはトッピングのピクルスと、わずかに散らしてある玉ねぎのみじん。
とても不思議だったのは「これら全ての食材がマック風味だった」ことです。
上手く説明できませんが、バンズもパティもケチャップも、単体で食べても何だかマックっぽいの。マックのポテトに通ずる味覚が隠されている。
まぁ、あんまり厳密にやるつもりはないので、この程度の情報があればいいかな。作ってみましょう。
先生、ありがとう~!!
【※もちろん解剖終了後に全て美味しく頂きました】
情報をもとにハンバーガー作りに初挑戦!
実はわたくし、そもそもハンバーガーというものを作ること自体が初めてなのです。手順や何かに正しくない点が散見されると思いますがご容赦ください。
今回用意したのは以下の材料。
味付けのケチャップとマスタード、玉ねぎは我が家にあったものを。
それ以外はいつものスーパー「ツルヤ」で購入して参りました。…が。牛ひき肉が高いの。160gで350円ですよ。そもそも分量が多いような気もしますが、半量でも175円ですからね。110円で販売されているマックのハンバーガーの値段を早くも大幅に上回った模様。これは企業努力と言わざるを得まい。
でさぁ…また丁度いいサイズのバンズが無いのよ。
何とか見つけたのが画像右下にある「フォカッチャ」なる商品なんだけど…フォカッチャって何だろう。そもそもパンなのかな。切ってみて全然違うものだったらどうしよう。
フォカッチャはパンだった
それでは調理を開始します。
まず、一番心配なフォカッチャを切ってみることに。
うむ、パンですね。
フォカッチャが何かは未だわかりませんが、パンの仲間であることは間違いない。全然マックのバンズっぽくないけど、まぁいいか。
上下ともオーブンに入れて焼き目をつけておきます。
明らかに大きいパティ
続いてハンバーガーのメインとなるパティ。
先生の食感からすると、普通のハンバーグの様に「つなぎを使用した滑らかな食感」というよりは、肉そのものを食べているような印象がありました。
なのでつなぎは使わず、ごく少量の塩コショウのみを加えてからよく捏ね、丸く成形。
明らかに大きい。その厚み2cm前後。バンズに引き続きマックのハンバーガーからどんどん遠ざかっていきますが…。
ソースはいい感じかも
ソースのメインであるケチャップは家にあるものより甘く、うま味が強く、加えて酸味の少ない味でした。
そうしたらフライパンで軽く炒めてみようかな。
スパゲッティナポリタンを作る時に使う手法です。こうすると酸味が飛んで、旨味が凝縮されるんですよね。
酸味こそ飛んだものの、肝心の旨味の方はもう一声!といったところ。仕上げに顆粒のコンソメを少々加えて出来上がりとしました。
見た目こそ玉ねぎ過多ですが、味は結構近づいたんじゃないかと思います。
あとは組み上げるのみ!
ハンバーグの組み立て
なんだか、全体的にとても楽しい作業ですな。
わたしが普段している日常的な料理と違って、プラモデルを作っているようなワクワク感があります。まだ体験したことのない方はぜひ。
それでは作っていきますよ。
で…できた。
…
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薄々気が付いていたけれど…
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これ、全然マックのハンバーガーじゃないね
全然マックのハンバーガーじゃないものを喰らう
我ながら全くの別物が出来上がってしまった。一子相伝、下調べをしなかった結果がこれだよ。
とりあえず味のことだけを言わせてもらえば、
めちゃくちゃ旨い
です。
フォカッチャなる謎パンのふくよかな小麦の香りに包まれて、牛肉100%のパティの旨いこと。外側こそパサついたものの、中はウェルダンとまではいかない「ミディアムレアの一歩先」ぐらいの焼き加減。
旨味の効いたケチャップソースにピクルスとマスタードが絶妙なアクセントになっています。正直お店にあったら1,000円を超えても普通に食べたいレベル。
そうそう、やはりソースだけは意外と再現できていたように思うんだな。コンソメがよかったのか?例の「マック感」を微妙に感じることができました。
わたしの作ったものは値段相応に随分と豪華になってしまいましたが、結局のところ、こういった作る手間など諸々込みで、1個110円で食べられるマックのハンバーガーってやっぱりすごい。
実は2個買ったハンバーガーの内、自作バーガーでお腹がいっぱいになってしまい1つは残したのですが、次の日レンジで温めたらベッタリすることもなく美味しく食べられました。
こういった部分も色々な工夫がなされているのでしょう。
ハンバーガーを自作すると意外と値段も張るし手間もかかることがわかったので、今後ともマックのハンバーガーにはお世話になります。よろしくマック!
自作の豪華版は特別な日に。
今度は家族に食べさせてあげたいなと思いました。