由来や造りはよく知らないけど何となく気に入っていて、いつもそれとなく選んでしまう。そんなお酒ってありますよね。
わたしの場合は霧島酒造の「黒霧島」です。
他の芋焼酎より自分の舌に合っている、ということだけは間違いないのですが、それ以外のことは全く知りません。一体どんな原料からどのように造られているんだろう。
う～む…今さらながら気になって来たぞ。
「黒霧島」ってどうやってできてるの？
では、勉強タイムを始めよう！
今の時代にはインターネットという知恵がありますからね。マジ便利。
いったい何をもって「黒」なのか
今回一番気になっていたことがコチラです。
黒霧島に限らず、スーパーに行くと並んでいる「黒〇〇」「白〇〇」という名の芋焼酎たち。そもそも何が白で、何が黒なの？どちらもめっちゃ透明だけど？？
調べてみたところ、明快な理由がございましたとさ。
黒は「黒麹」の黒！
焼酎を作る際には、麹菌を培養した「種麹」と呼ばれるものが使用されます。
蒸したお米にこの種麹を撒いて生育させたものが、よく言われる「麹」ですね。
麹、糀（こうじ）とは、米、麦、大豆などの穀物にコウジカビなどの食品発酵に有効なカビを中心にした微生物を繁殖させたものである
麹 - Wikipedia
麹菌は増殖する際、様々な酵素とともに糖化酵素を作り出します。
糖化酵素はサツマイモに含まれるデンプンをブドウ糖に分解、これが酵母の栄養となり、より良く発酵するのです。
発酵について参考：ラガービールとエールビールの違いって？
少し遠回りしましたが、実は上記工程の一番初めに登場した種麹には「黄麹」「白麹」「黒麹」の３種類があります。ピンときましたでしょうか。
つまりは「黒麹」を使って作られた焼酎に「黒〇〇」という名前が付けられている、というわけなんですね～。
今まで全っっ然知りませんでした。
恐らく例外もありましょうが、基本的にはそういう認識でＯＫみたいですよ。
黒麹を使った焼酎の味の特徴は、どっしりと重厚なコクや旨味。「黒」という単語のイメージとも合っているような気がします。
黄金千貫（こがねせんがん）と霧島裂罅水
もう少し調べてみましょう。
黒霧島の原料となるサツマイモには「黄金千貫（こがねせんがん）」という品種が使用されているそうです。
長野市のスーパーではなかなか見ない、白っぽい色のサツマイモ。
長いジャガイモのようにも見える。もしかすると既にスーパーで出会っているのに、「これは長いジャガイモだなぁ」と思ってスルーしてきただけかもしれない。
主に鹿児島県や宮崎県などで栽培されていて、でんぷん質が豊富に含まれており、焼酎にした時の芳醇な香りが特徴なんですって。傷んだものや病気のものを丁寧に取り除いて使っているそうです。
原料のほかに、何といっても焼酎造りに欠かせない「お水」は、「霧島裂罅水（きりしまれっかすい）」と呼ばれる天然水を使用。
なんでも霧島山脈に降った雨が堆積土壌にろ過されてできた名水だそうで、焼酎造りの全ての工程でこの水が使用されているみたい。水源が豊富なんですね。
以上を踏まえて飲んでみよう
さて、勉強は以上です。
今ならパッケージに書いてある文言もよく理解できるぞ。
今日はタイのお刺身をつまみに頂こうと思います。
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…う～ん…美味しい！バルス！
パッケージの「トロッ」という表現は黒麹の特徴だと思われます。比較的濃口で重みのある飲みごたえ。
さらに、天然の霧島裂罅水が生み出すキリっとした後味。原料の黄金千貫は丁寧に選別されているので、妙な雑味もありません。お刺身ともよく合って本当に美味しい。
…まぁ、実際はそれほど味の違いが分かっているわけでは無いんですけどね。
「そういうものなんだ」と思って飲むのがまた美味しいわけで。
ここ長野市からは遥か遠い九州は宮崎県で、地元の天然水やサツマイモを使って丁寧に造られた芋焼酎を、今こうしてのんびり楽しんでいるっていう気分。
非常に良き。
お手軽なところでは900mlパックの黒霧島が、税込およそ900円前後で販売されています。
興味のある方はぜひお試しください。
