元大王製紙会長の井川意高さんが書いた「熔ける」を読みました。
本を読むまでの印象と読んでからの印象がかなり変わりました。
まず大王製紙事件とは2010年~2011年にかけて複数の子会社から100億円を超えるお金を引き出しカジノに突っ込み全部亡くなったという事件でした。
当時その金額の大きさに驚いたのを覚えています。
今から10年以上前の話ですが、急に気になり調べたら当時の事が書いてある本が出ていたので早速読んでみました。
それがこの「熔ける 大王製紙前会長 井川意高の懺悔録」という本です。
まず私の勝手な井川さんの印象は御曹司で創業一族出身のボンボンで自動的にポストを与えられ無能なのに社長、会長となっていったと勝手に思っていました。
ところが本を読むと東大出身で頭が良く、また仕事熱心で赤字の子会社の社長に就任した際にはその赤字の状態を解消したり、大王製紙で取締役に就任した際には赤字部門をプラスにしたりと結果も出してきているという全く真逆の人でした。
ただ、昔からギャンブルは好きだったようで依存症という感じではなかったようですが、子供の頃から家族麻雀をしてという風に育ったようです。
あの当時は凄く極悪人のボンボンのように放送されていましたが、だいぶ誇張されて悪意あるように報道されていたなとこの本を読んで感じました。
ただ、100億以上ものお金を不正に流用したのは悪い事ですし、そこだけみれば極悪人なのかもしれませんが・・・。
何か大きな事件が起き数年経つとその頃の裏話みたいなのが本で出版されたり、最近ではYoutubeで聞けたりと昔では知りえなかったような事実が聞けるようになりました。
時代が変わったなぁと感じます。
先日ホリエモンと井川さんの対談動画がYoutubeに上がっていて話を聞いていたら非常に頭の回転が良くとても100億も流用した人には見えませんでした。